懐かしい ページ23
Aside
準備もひと段落したところで
インターホンが鳴る。
あ「はーい」
鞄を持って、慌てて靴を履く。
祐「よっ、久しぶり」
ニカッと人のいい笑顔を浮かべる彼は
中学の頃の面影を残して、
随分おとなっぽくなっていた。
あ「祐介、老けたね笑」
祐「え、マジか」
あ「嘘だよ、おとなっぽくなったって意味のね」
背も高くなって、
声も低くなってて。
祐「Aはあんまり変わってないかも」
じっと見つめられて
そんなこと言われたもんだから
あ「え、何気に悲しいんだけど笑」
祐「若いってことで笑」
変わってないのかな、私は。
自分では大人になったつもりだったのにな。
祐「よし、行こうぜ。」
そう言って助手席のドアを開けてくれた彼は
やっぱり、大人になっていて。
昔はこんなことしてる姿なんて、
想像できなかったけど。
車に乗り込み、祐介がアクセルを踏み込む。
窓から吹き込む風が心地よかった。
祐「彼氏さんにはなんて言ったんだ?」
あ「友達と出かけるよーとは言ったけど
あんまり言うと探り入れられそうだし
詳しくは言ってないよー」
祐「バレたら俺殺されそうだよな笑」
あ「そんなことしないよ笑
むしろ私が殺されるよ笑」
それからいろんな話をした。
昔の話、お互いの今の話。
祐介は今、一人暮らしをしてるらしい。
あ「一人暮らしって寂しくない?
祐介って意外と一人嫌いだよね」
中学の時から、何気に寂しがりやな所があって
本人は頑張って隠してたらしいけど。
祐「俺彼女は作るつもりねーんだよなぁ」
しみじみと答えた祐介の瞳には
どこか寂しげな色があるように思えて。
あ「…どしたの?」
顔を覗き込むようにして見ると
祐「なんでもねぇーよーだ」
彼女を作らないなんてもったいないほど、
祐介はいい人なのにな、
なんて考えながら
また他愛もない会話に花を咲かせた
216人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しゅいな - 杏仁豆腐さん» 面白すぎて〜もうキュンキュン*\(^o^)/*菅田君やばい、かっこよすぎる〜///これからも更新頑張ってください! (2016年10月8日 14時) (レス) id: 654e6e630f (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - あづみさん» 読んでいただいてありがとうございます(^^)そう言っていただけてよかったです!更新がんばりますね( ̄^ ̄)ゞ (2016年6月21日 21時) (レス) id: 64d844905c (このIDを非表示/違反報告)
あづみ(プロフ) - ヤバいです//// 菅田くんイケメンすぎです//// チョー面白いです!!!これからも更新楽しみにしてます!! (2016年6月21日 20時) (レス) id: d8075b2cfe (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - 豆腐さん» ありがとうございます、更新遅れてしまい、ごめんなさい!これから早くできるようにしますね^^; (2016年6月18日 20時) (レス) id: 4bba108a79 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(プロフ) - 桜さん» 遅れてしまいました、ごめんなさい(._.)これから早くできるように頑張りますので、よければ応援よろしくおねがいします(^^) (2016年6月18日 20時) (レス) id: 4bba108a79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:杏仁豆腐 | 作成日時:2016年1月1日 19時