特撮イナイレ短編集☆ (ページ4)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:9,934 hit

宇宙一番の愛を(朔田流星) ページ4

私は貴方に愛をあげた。
私が思うよりずっと大きい愛。
けれど……

貴方一人では抱えきれなかった。
だから？あげたの？
あんなにずっと貴方を考えていたのに…。
私はそもそも愛なんてあげる身分じゃない。
タチバナさんが作ったロボット。
貴方と同じ暮らしができないロボット。

だから……

ショートした。同期ができない。

朔「自分の身体は大事だろ？」
今に至る。
貴「………また記憶だけ植え替えて貰ったら、一応直ります」
朔「失敗したら？」
貴「……消えます」
本来、私は貴方の召使。
対等にいられる立場なんかじゃない。
朔「まぁ、綺麗に消えれたら良いけど」
その言葉を聞いて胸がズキンとする。
そう。データ上、消えてしまったものは追う。
人間で言う警察のカイボウと言うものだ。
綺麗に消えるなんて奇跡だ。

貴「…如月さんのとこ行って下さい」
私なりに遠回しで「あっち行け」。
振られたから一人にして欲しいって事だ。
ガタも来ているし。だが。
朔「嫌だ」
貴「…何でですか」
朔田さんが放った言葉は意外だった。
朔「…仮にも俺を好きになってくれたから！」
朔田さんはぶっきらぼうに言い放った。
私はビックリして彼の方を見た。
顔が真っ赤だ。
朔「…何見てんだよ/////」
貴「いや、可愛いかったから…」
朔「…そういうの反則！」
そう言って朔田さんはゆっくりと顔を近づけ、

キスをした。

小鳥みたいに小さくて一瞬で、
プルプルと震えていたけれど、
温かかった。いや、暖かかった。
包まれているみたいに。
彼の感じた唇は冷たいだろう。

朔「…大好きだから。お前がロボットだろうが好きだから。答えは聞いてねぇよ」
如月さんとかの時とは性格が違うけど、
私も大好きです。
聞いていないなら…。

朔「！？////////ちょいお前！///」
貴「聞かないならこうですよー！」

ぎゅーって、抱きました！