検索窓
今日:12 hit、昨日:5 hit、合計:47,726 hit

74話 ページ34

貴女「あと,4日...」





実質3日?最終日には帰るんだもんね

休憩時間にそんなことを考えていた





榎本「A,そんなにくらい顔をしてどうした?」



貴女「あ,お父さん
  後数日で合宿終わっちゃうんだな〜って思って」



榎本「そうだな、今回の合宿で中学生のレベルアップ
  そして情報収集ができた」



貴女「そのデータをどうするの?」





ずっと気になってた

そもそもこの合宿の意図ってなんなんだろ?って





榎本「データはあまり関係ない
  実はな未来のテニスプレイヤーを育てる
  という企画の代表になったんだ」



貴女「え?」



榎本「ターゲット層は中学生でな
  初回というのもあって全国常連校を呼んだ
  まぁ,思った以上だったというのが結果だが」



貴女「そうだったんだ
  確かに成長スピードは計り知れないね」



榎本「初めてなもんで少し厳しくしすぎたかと思ったが
  全員付いてくる精神力、力を磨くセンス
  何よりテニスを心から楽しむ姿勢」





誰一人くらい顔をせず

レベルが上がることを楽しんでた





貴女「うらやましいな...
  私ねテニスを本気でやるの辞めたこと後悔してる」



榎本「A...」



貴女「続けてたら皆みたいにキラキラしてたのかな?とか
  違う景色が見えてたのかなとか
  でもね,今回の合宿で思ったの外から支えたいって
  私,将来はテニスのサポートができる職に就きたい」





この合宿に来なかったらこんなこと思わなかった

皆を外から見なければ、お父さんがこの企画を引き受けてくれたから

だから...





貴女「お父さん,ありがとう!皆にも感謝しなきゃ」



榎本「A(グスッ
  そうだな,厳しい練習に耐えたんだ
  最終日はご馳走とサプライズを用意せんとな!」



貴女「うん!」





そう話したあとお父さんは仕事に戻ろうとした

でも足を止めた。

私の方は見なかったけど





榎本「A,お父さんはAが大好きだ」



貴女「うん」



榎本「出来れば嫁に行ってほしくない」



貴女「う,うん?」



榎本「でもな,Aの気持ちを尊重したい
  だから,テニスみたいに後悔しないよう
  誰にとは言わない気持ちをちゃんと伝えなさい」



貴女「え!?」





そう言うとお父さんは行ってしまった

お父さんにも気づかれてるんだ


でも,ありがとう

後悔しないように頑張るね

75話 幸村side→←73話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
201人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

仁王彩香 - 初めまして作品見ました!!続きの更新頑張ってください^ - ^ (2020年6月1日 21時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こしあん | 作成日時:2019年4月18日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。