アバンチュール (ページ1)

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俺達はみんなに内緒で付き合っている

康二は俺の恋人

みんなに愛される、すごく可愛い奴

でも、俺不器用だからさ

いつも言葉が足りなくてーーー

たくさん泣かせて、ごめんね

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向「ねぇ、蓮くん？･･･俺なんかしたん？」

目「････････」

向井の問いかけには答えず、目の前で番組資料に

目を通す目黒

向「･･･っ、蓮くん･･･！」

耐えきれず、袖を遠慮気味に引っ張るも沈黙のまま

そんな目黒が怖くなって向井は涙ぐむ

向「･･･なんで何も言わんのっ･･･？」

目黒はふぅ、とため息をついて顔をあげた

目「･･･康二ってさ、甘えられれば誰でもいいの？」

向「え･･･？」

目「俺だけじゃ足りない？」

向「えっ･･･どゆ、こと？」

やっと口を開いたと思えば、普段と違う冷たい口調に

向井は動揺が隠せない

目「･･････はぁ、お前ってほんと」

ムカつく、その呟きにハッとした向井は

慌てて口を開く

向「や、待って？なんでそんな怒ってるん？

好きなんも蓮くんだけ･･･っ」

バンッ

目「じゃあなんで他の奴にも甘えんだよ･･･！」

言い終わる前に、目黒の怒鳴り声が響いた

叩いた衝撃でテーブルの上から資料が散らばる

あまりの圧に向井は黙り込み、目から涙が溢れた

向「っふ、･･･蓮く、」

目「･･･あっ」

はっと我に返った目黒は2回目のため息をつき

向井の涙を乱暴に拭った

目「･･････ごめん。ちょっと頭冷やしてくる」

向「･･･あっ、待って蓮くっ」

すぐ戻るから、

そう残して振り返ることなく

部屋から出ていってしまった

向「ｸﾞｽ･･･うぅ、なんなんっ･･･意味わからん」

目黒が怒っている原因がよくわからないまま

向井は呆然と立ち尽くし、泣く事しか出来なかった