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「おい」
マンションにとぼとぼ戻ってくる途中
突然聞き慣れた声が前から聞こえてビクッとする。
「…卵取るのにどんなけ時間かかってんだ。
電話しても出ないし家にもいないし…」
主任…
心配して探してくれてた…？
ゆっくり前を見ると
大好きな大好きな主任の不機嫌そうな顔があって目の奥がジーンって痛くなった。
……言わなきゃ。
私、妊娠が分かってからが
きっと人生で1番幸せだった。
「…ミンソクさんのバカ」
どう切り出せばいいのか分かんなくてそんな言葉しか出てこない。
でも…バカだよ。
「はぁ？」
「ミンソクさん…実家に帰って何言ったんですか…？」
その場で眉を寄せたまま私をじっと見てくる主任。
「…ちょっと待て。何があった？」
「け…」
結婚…なんて言葉
自分の口から主任に言うのはなんだか怖い…
目をギュウッと閉じて言った。
「……ミンソクさんのお母さんに会いましたっ」
おそるおそる主任の顔を見ると
すごい怖い顔してる。
「先帰っててくれ。」って一言残して駐車場のほうに急いで行こうとする主任の腕を慌てて掴んだ。
きっと実家に行こうとしてると思ったから。
「何言われたか想像ぐらいつく。家で待っててくれ。」
「ちょっ…と！いいですから！
行かないでください！」
必死で腕を引っ張ると主任はハッとしたような顔してこっちを見た。
「…ごめん。
お前に先謝らないといけなかった…」
ふわっとすごく優しく主任の腕に包まれて泣きそうになった。
そうゆうことじゃないよ…
私も主任の背中に手を回したかったけど
すごくすごく我慢した。
「ほんとに…ほんとに言ったんですか…」
「結婚のことか」
主任の口から「結婚」って言葉を聞いただけで
心臓がドクドクする。
「………はい」
「言った。」
ほんとなんだ…
「私…聞いてませんけど」
「…言ってないからな」
「なんでそんなこと…」
「反対されるのは目に見えて分かってたから。
子供のこと説得してから会わせようと思ってた。
お前にはストレスかけたくなかったし
余計な心配も嫌な思いもさせたくなかった。」
涙がぼろぼろ出てくる。
「…もう嫌な思いさせてるよな。」
そう言って抱きしめる力が強くなる。
主任のコートが私の涙でぐっしょり濡れていく。
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HARU(プロフ) - りなさん» こちらこそありがとうございます^^ (2016年5月9日 12時) (
レス) id: 5c03a207f6 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ありがとうございます^ ^ (2016年5月8日 10時) (レス) id: 5fc4a22095 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 鍵が付いているもののパスワード知りたいです（ ｉ _ ｉ ） (2016年5月8日 1時) (レス) id: 5fc4a22095 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - Monoさん» Monoさん！ありがとうございます！！どっちも好きって言っていただけるなんてほんとに嬉しいです(;_;)更新頑張るのでまた読んでいただけると嬉しいです！ (2016年2月18日 0時) (レス) id: 8e61086bea (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - こーぴーさん» こーぴーさんいつもありがとうございます！！更新できてよかったです(;_;)もう出来ないかと思いましたぁ 頑張ります！！ (2016年2月18日 0時) (レス) id: 8e61086bea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HARU
| 作成日時：2015年12月11日 2時
