85 ページ35
・
頭を上げて顔を見ると冷たい表情がそこにあった。
「ちょっとあなたとお話したいんですけど。
外じゃ寒いからどこか喫茶店ででも。」
「はい………」
なんで…？どうしよう…
この前行ったマンションから1番近いカフェに案内した。
「ホットお願いします。あなたは？」
「私は…いいです」
「そう？ではそれで。」
「かしこまりました」
そういえば主任になんとなく似てるような気がする。雰囲気が…
よく見ないと歳取ってるって分かんないぐらい綺麗な人。
「何ヶ月なの？」
「…え？」
「子供。」
冷たい視線が突き刺さる。
「あ…ご、5ヶ月で…」
「そう…」
「お待たせ致しました」
店員さんがコーヒーを１つ置いていく。
「あなたでしょう？ミンソクと付き合ってるの。」
「え…」
付き合ってるかどうかといえば付き合ってるんだと思うけど…
心臓がドクドクし始める。
「あの一応言っておきますが…
ミンソクさんの子供じゃ…」
「知ってる。だから問題なの。」
コーヒーをゆっくり一口飲むとカップをお皿に戻す。
「滅多に帰ってこないあの子が急に帰って来て結婚したい人がいるって言ったの。」
え………？
「喜んだし連れてきなさいって言った。
なのに先に言っておきたいことがあるって。
妊娠してるけど自分の子じゃないって言うから驚いて…」
それって………私のこと？
びっくりしすぎて目が乾きそうなぐらいに見開いてる私を怪訝な顔して見る主任のお母さん。
聞いてないし…そもそもそんな…
結婚？！
「あの、私 け、結婚なんて…
ミンソクさんとそんな話もしたことないですし
何かの間違いじゃないですか…？」
「知らなかったの…？」
驚いた顔してるけど私ほんとに何も知らない。
「てっきりあなたに言われて一時期の感情でその気になってるのかと思ってたんだけど…」
…失礼な。
主任…
結婚なんて…結婚なんてそんなこと
ほんとに考えてるの…？
「とにかくどれだけ驚いたか…
一歩も引かない感じだから今日はミンソクに釘を刺しにきたんだけど。
ちょうど良かった。あなたに会えて」
この人が今から何を言おうとしてるのか
馬鹿でも分かる…
「ミンソクと別れてください。」
相変わらず冷たい視線でじっと見られて
だんだん私の頭の中も冷えてきた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HARU(プロフ) - りなさん» こちらこそありがとうございます^^ (2016年5月9日 12時) (
レス) id: 5c03a207f6 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - ありがとうございます^ ^ (2016年5月8日 10時) (レス) id: 5fc4a22095 (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - 鍵が付いているもののパスワード知りたいです（ ｉ _ ｉ ） (2016年5月8日 1時) (レス) id: 5fc4a22095 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - Monoさん» Monoさん！ありがとうございます！！どっちも好きって言っていただけるなんてほんとに嬉しいです(;_;)更新頑張るのでまた読んでいただけると嬉しいです！ (2016年2月18日 0時) (レス) id: 8e61086bea (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - こーぴーさん» こーぴーさんいつもありがとうございます！！更新できてよかったです(;_;)もう出来ないかと思いましたぁ 頑張ります！！ (2016年2月18日 0時) (レス) id: 8e61086bea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：HARU
| 作成日時：2015年12月11日 2時
