80 LH side ページ30
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Aちゃんの家で漫画を見てから
ナナのことをよく考えてた。
漫画はまだ付き合う前、主人公の相手役が俺に似てたから思わず買ったんだって言ってたな。
同じ電車に乗ってたらしくて。
突然告白されてびっくりしたけど
手が小さく震えてて可愛いなって思ったんだ。
それからしばらく一緒に遊んだりしてていいなって思ったから自分から付き合おうって言った。
好きだったんだけどな。
ナナもすごい好きなの伝わってたから
ナナが泣きながら別れてって言ったとき
無理なんだなって思った。
高校３年の時にナナと半年付き合って
あれから俺は彼女がいない。
なんか視線を感じる…
「…Aちゃんさぁ、なに？」
睨む勢いでたまに俺を見てる。
「…なんでもない」
…これはなんかあるかな。
――――――
ミンソクとAちゃんが帰ったあと1個講義受けて、帰ろうと1人で歩いてると
あ…
ナナが1人で大学の外のベンチに俯いて座ってる。
ため息ついた。
そして前を見た瞬間に目が合ってしまった。
…避けるのも変だな。
ゆっくり近づいてナナの隣に座った。
ナナは強張った顔で横目でこっちを見てる。
「…元気にしてた？」
ナナがバッと立ち上がったからびっくりした。
「…ルハンさん」
「え？」
「私から話し掛けようと思ってたのに…」
「そうなの？いるなって思ってたんだ。話し掛けてくれれば良かったのに」
「……」
「座れば？」
ゆっくり隣に座ったナナ。
「ルハンさん元気そうで良かった…」
「うん。元気元気。」
「私ね、食堂とかでルハンさんのこと見てたよ。
まさか同じ大学なんて…」
なんだ。たまたまなんだ。
「声かけてくれればいいのに。」
しばらく沈黙が流れる。
「…ルハンさん。」
「なに？」
「A先輩のこと…好き？」
「え？！なにとつぜん！」
びっくりした…
「私、A先輩にこの前話し掛けたんだ。」
「え…そうなの？なんで？」
「なんとなく。ミンソクさんとよくいるの見るけどルハンさんともよく一緒にいるし…どうなんだろうと思って。
ミンソクさんと付き合ってるんだね。
でもルハンさんの顔見てたらなんとなくそうじゃないかなって。」
「………」
「私、A先輩 すごく好き…」
そう言って前を見たまま優しく笑った。
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うなぎ(プロフ) - 最高でした…！2に入って、お話の数を見たら99話まで…鳥肌立ちました。物語も暖かくて1話1話ニヤニヤして読み込んでしまいました。素敵なお話をありがとうございます！ (2019年9月10日 18時) (
レス) id: ece4d0af74 (このIDを非表示/違反報告)
phant(プロフ) - 口角が上がって表情筋が鍛えられました。（笑）おもしろかったです！！！ (2019年2月8日 4時) (レス) id: 1fb91767b9 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - こちらもステキな作品でした！すごく読みやすい文章で、ツンツンツンツンツンデレ感が良かったです（笑）終わり方もステキ！ (2019年1月8日 23時) (レス) id: a5365422b1 (このIDを非表示/違反報告)
HARU(プロフ) - あとさん» あとさんはじめまして！読んでくださりありがとうございます（ ; ; ）幼馴染設定があまり好きじゃないあとさんに最後まで読んで頂けたのは本当に本当に嬉しいです(^ ^)くりくりまつげとパッツンのネーミングまでハマって頂けたなんて！本当にありがとうございます！ (2017年5月21日 14時) (レス) id: 5c03a207f6 (このIDを非表示/違反報告)
あと(プロフ) - はじめまして。幼馴染設定あんまり好きじゃなくて避けてました。でも、読み始めたら面白くて一気に読んじゃって！主人公の性格がかわいすぎです。ミンソクも理想的で…。そしてハマるのはくりくりまつげとパッツン。(ネーミング！）次のお話も読んできます！ (2017年5月20日 6時) (レス) id: b60e8033e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HARU
| 作成日時：2015年10月11日 20時
