(34)呼び出しが多い ページ35
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次の日から治くんと目が合わせられなくなった
すれ違ったとき挨拶するけど、ほんの一瞬チラ見する程度。いや、顔は向けてるけど目を見てない感じ
たぶん笑顔もぎこちないんじゃないかって自分でも自覚してる。
…うあああほんと自分が根性無しすぎてつらい…
…ていうかすなりんは違うよね?
あの屋上に呼んでくれたのって、…きっとすなりんの気まぐれだよ。うん、きっとそうだ。
だってあれは私が二人を避けてた罰ゲームなんだし。いやゲームじゃないけどそういうなんというかあれだよねきっと(投げやり)
『はぁぁぁぁぁ……』
「Aなにがあったんや。なんかに呪われたりでもしたん?」
『それ怖いから言わないで。…何でもないからぁ……』
「はいはい。なんかあったんやね。
ほら耳たぶ触ってええからテンションあげーや」
『神様仏様美羽様』
落ち込んでる私を励まそうといつもより触る回数1回増やしてくれた美羽。
ああほんと名前みたいに美しい羽が見えるよ君天使?
美羽の耳を満喫してるとガラッ!と少し大きな音を立てて教室のドアが開いた
「遠野っちゅう子おる?」
『…へ』
教室のドアに立っていたのは、宮侑
けれどこの前会った時とは違って
なぜか、少し苛立っている様だった
「A呼ばれてるやん。はよいってき」
『むり。なんか怒ってるよ宮くんなんで』
「私に聞かれても知らんわ」
『私なんかした…?宮くんと関わりないよ私、ほんとになんもしてな──』
「…おるんやったらはよ出て来いや」
『!???!!』
ビクゥーッ!と肩が飛び跳ねた
ギギギとロボットのように首を回すと私のすぐ後ろに立ってた金髪巨体
『は、はひ』
「ちょっとツラ貸せや」
待って。私殺されるんですか…??
今のセリフ完全にヤンキーのセリフだよ…?ね…?
ビクビクと震えて立てない私の様子を見かねた宮くん
私の腕を無理やり引っ張って立たせ、ズルズルと私を半分引きずりながら裏庭へと連れていった
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「…ここやったらええか」
そう言って宮くんは私の腕をパッと離して私と向き合う。そしてジリジリと距離を詰めてくる。
「単刀直入に聞くけどな…
自分、サムに何したんや」
"サム"
その名前を聞いてドキン、と心臓が飛び跳ねた
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ほやっく(プロフ) - yui39cluesdrgnbさん» 推しが尊いですものね…(^^)コメントありがとうございます! (2021年8月6日 23時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
yui39cluesdrgnb(プロフ) - 転生しても原作変えたくないからモブに徹したい気持ちに共感しました (2021年8月6日 22時) (レス) id: ea9a43b73a (このIDを非表示/違反報告)
ほやっく(プロフ) - いちご大福さん» 青春最高ですよね(*¨*) お気遣いありがとうございます頑張りますー! (2020年12月21日 23時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福 - はぁぁぁぁぁもうすっごいキュンキュンしますねぇ!青春だぁ!も〜好き!お体に気おつけてこれからも頑張ってください!! (2020年12月20日 22時) (レス) id: 0b14ac352b (このIDを非表示/違反報告)
ほやっく(プロフ) - ピさん» 胸きゅん幸せですよね(*¨*)コメントありがとうございます! (2020年12月15日 22時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほやっく | 作成日時:2020年8月10日 23時