距離感【稲荷崎】

（３３）まさかまさかがあるのか ページ34

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放課後、ちゃんと応援団の申し込みに行っておっけーもらった。っしゃ！美羽の演奏も聴けるし最高じゃん





ルンルンで部活もして家に帰って、鼻歌歌ってたら

お母さんに「とっても機嫌いいわね！彼氏でも出来た？」っ聞かれた。ちがう！！





トトトッと階段を駆け上がり試合見れるの楽しみだなーと考えながらベッドに腰を下ろす






そしてふと今日のことを思い出した






(治くん、私の教室に来てまであんなこと言ってくれるなんてなー、嬉しいけどやっぱりびっくりしたなー)




もしや心配性！？なんて思っちゃって一人で笑いが少し溢れ…、て…








(……あれ？)








そういえば今日、治くん私の事Aって下の名前で呼んでた。


…いや私だって治くんって下の名前で呼んでるから別にいいんだけど…








それに治くんって、自分から「応援来て」とか言うタイプじゃないよね…？




わざわざ違うクラスまで来て、そういう応募の確認しにまで来てくれて








 







ハイキューという素晴らしい漫画をなんども読み返していたからこその、疑問。








どうして私にそこまでするのか









(…………まさか)









ピロンッ







『…っ！びっくりしたぁ…』







携帯が通知を知らせる音









治くんちゃんと応募やった?









 




『っ！…わ…、』






考えていた人からの通知で心臓が飛び跳ねた



思わず携帯を手から離してしまって、落ちかけるところを慌ててキャッチ



そしてその送られてきた文をまたゆっくりと読み返して、こう考えてしまった






(…まさかの、まさか……本当に、万が一の可能性の話、なんだけれど…)








これは、私の自惚れかもしれない







でもさ、







もしかしたらさ









『そういう感じですか…？！』









ブワッと顔が熱くなる









 









_____宮治は私のことが好きなのでは









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