距離感【稲荷崎】

（３１）金持ち高校 ページ32

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翌日から、すなりんに距離置いてるのがバレたため、朝早く来るのを変更！！



ランダムで朝早く来たりギリギリに来たりを繰り返すようにした

それなら会ったり会わなかったり自然かなーって






そして、そうこうしているうちに時が過ぎてインターハイ予選が終わり、うちのバレー部は難なく全国出場を決めた






(この時期なら…、烏野は…大王様にやられるんだよなぁ確か…

そして音駒も予選敗退の…、あー夏合宿が始まるんだよね…？フクロウさんも登場し始める頃か？)








…とかなんとか記憶を遡る


やっばい、かなり忘れてきてるかもしれない。前まではセリフとかも覚えたのに────









「──、─ゃん、Aちゃーん」


『うぇ！？ な、なんですか！』


「あ、やっと聞こえたんか。」


『へ、…なぜ治くんがここへ…』








なんとふわふわと考え事してたら目の前に治くん
私の前の席の椅子にまたがってこっち見てた








……Why??







「Aちゃんに聞きたいことあんねけど」


『あ、は、はいなんでしょう』




ピシッと体が固まる。背筋伸びる。
教室で話すの初めてだから変に緊張する…！





「Aちゃんインターハイの応援来るん？学校で引率あるやつ」


『？…学校？…引率…？』


「なんや、知らんかったん」


『…？？』






なんの話かわかんなくてついていけてない私。

「やっぱ聞きに来といてよかったわー」って頬杖をついている治くん。そして説明してくれた







「あんな、インターハイ行く時って学校から応援団用のバス2台出んねん。
それの募集今日やからAちゃん応募してな」


『え、待ってまだついていけてない。…今日？バス2台？』


「おん、保護者用と生徒用のバスな。吹部とか、俺らのはまた別で出るし」


『うちの学校金持ちか』







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