距離感【稲荷崎】

（２４）好きな物は人それぞれ ページ25

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美羽から鋭いツッコミを受けながらもいつものように耳たぶを引っ張らせてもらう




ああ、もう、ほんと、癒し





「あ、前から聞きたかったんやけどさ、Aって耳たぶフェチなん？」




触っていた手を振り払われてそう聞かれた


振り払うなんてドイヒー、って言ってもフル無視された…







フェチ、フェチかなぁ





『んー、フェチってほどかな？でも好きかも』




そう言いながら自分の耳を触る
うーん、やっぱり美羽の耳には敵わん…




「じゃあ今日はAの触らしてーや」

『お、いいよー』





どうぞ！っと髪を耳にかけて顔をつきだす


美羽は私の耳に触る前にデコピンして来よった！地味に痛いよねデコピン




にぎにぎと耳たぶを触る美羽



そして感想





「…なにがええんや？」


『触り心地ええやん、とかそういう感想を期待してた私が馬鹿だった…！！』





くう…っ！と歯を食いしばりながら美羽の耳に手を伸ばすと華麗に避けられた。…ちっ





『でも人に触られるのってくすぐったいね。ごめん美羽』


「お、分かればよろしい」


『うっす』









 






((耳たぶフェチとかあんの？))


((俺に聞かれても…))







たまたま会話を聞いていた二人でした。





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