将来女神になるって子が急に戦い終わらせちゃったんだって【鬼滅の刃】

また逢う日まで ページ39

炭治郎side



 



走った



 

走った



 

時透くんは月が真上に昇るときまでって言ってた


月はもうかなり空に上がってきている



(間に合え…！っ間に合わせる！！！)



 



Aが最後に選んだ場所は



 




約束してから、また行こうって言ったけど


なかなかAが了承してくれなくて


なんでだろう。忘れちゃったかな。すこし抜けてるとこあるし


って考えたりもしたけど


今ならわかる


 




きっと




 



今日、この日、今のために




「ハァッハァッ……っA！！」



 

いた




雲の上から見て、

二人でまた来たいと言っていた場所




 


俺の声に気づいて、振り返ってくれた



草原の中に一人佇んでいて


 



でもそのすぐ近くにはロープがある


Aが言っていた帰るときのロープだろう。空に繋がっているのか、上が見えない



「炭、治郎」


「A、A！」



俺が名前を呼ぶとよたよたと徐々に歩を早めて抱きついた


俺も強く抱きしめる



「わああ！！炭治郎…！！うわああん」



 

ずっと待っていてくれたんだ



緊張と不安 の匂いがする

 



「ごめん…！ごめん待たせて」

「ううん、いいの… 来てくれて嬉しい」




俺の胸に顔をうずめていて

でもすぐに顔を上げて



 



「好き」




 

泣きながら、でも笑顔で__


 


先に言われちゃったなぁ


 


「俺も、大好き。いや、愛してる」



 

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