わからない ページ24
ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ
無機質な機械の音が聞こえる
ぼんやりと開いた目で周りを確認する
清潔そうなベッド
口に付けられた酸素マスク
病院だ
"戻った"
(…"戻った" ？ なにから？)
自分が今ふと思ったことに疑問を感じた
でもすぐに、病気で倒れてしまったときのことを思い出した
(あ、意識が戻ったってことか)
変な気分だ
自分の気持ちと頭が一致していない感じがする
扉からガラガラと音を立てて誰かが入ってきた
「八神さん、検査の時間ですよ〜」
看護師の人だった
まだこちらを見ていないから私が起きたのに気づいていないのか
「あ、あの」
マスクが付けられているから話しにくい。それに喉が乾いていたから酷い声だ
そんな私に驚き、看護師さんはすぐに医者を呼びに行った
待っている間、横に置かれていたカレンダーを見る
倒れた日付けから2日経っていた
"10年で1日"
ほら、まただ
また心と頭が一致していない
なんのこと？
わからない
やがて、私の主治医の先生が来てくれて診察してくれると「病気も急に回復している。これなら明後日にでも退院できる」とのこと
「じゃあ今日は食事を出来るだけ取って、あとはゆっくり──」
「先生、ハナね、あと一週間で目を覚ましますよ」
気づけばこんなことを口走っていた
もちろん、先生や看護師さんはどういうことだろう、と首を傾げていた
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ほやっく(プロフ) - 白狐さん» わああ！コメント嬉しいですありがとうございます！素敵なコメントに心温まりました(*¨*)がんばります！ (2021年8月8日 21時) (
レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - 猗窩座との小説が少ないので、このお話大好きです！ 痣のせいでの残りの寿命1年のところからが泣きそうになりました... これからも頑張ってくださいね！ (2021年8月8日 20時) (レス) id: 3e2893e0d7 (このIDを非表示/違反報告)
ほやっく(プロフ) - 澪奈さん» 感動して下さったんですね！ありがとうございますコメント嬉しいですー！ (2021年2月23日 19時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
澪奈(プロフ) - え、めっちゃいい話じゃないですか！？すっごい泣いた…！ (2021年2月23日 15時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
ほやっく(プロフ) - 花札さん» わあ！その二人悩んでたのでその感想凄く嬉しいです！ありがとうございます (2020年5月11日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほやっく | 作成日時：2020年4月4日 13時
