(1)君の名は ページ3
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「た い へ ん だ!」
「しゃけ!!いくら!!」
「やばいなこれは」
そう焦るのは2年生
──遡ること1分前、木に登っていた吾郎さんが足を滑らせて落っこちかけたところから始まる
それをAが身体を張って助けようと地面と吾郎さんの間に滑り込んでキャッチしようとしたが、なぜかその足もとにバナナの皮が落ちていた
見事にAはそれを踏んで滑り、そして上から落っこちてきていた吾郎さんとAの頭がごっつんこ
Aと吾郎さんは意識を失ってしまった
何度か声をかけても目が覚めないことから、1分後に2年生たちが慌て始めた、というわけなのだ。
とりあえず家入のところへ連れて行き、診てもらった
意識を失っているだけ、そう思っていたとき
『…ん、』
「あ、起きた」
「A、大丈夫か?」
「ツナツナ」
横になっていたベッドからむくっと身体を起こし、ボーッと天井を眺めるA
家入がAの顔を覗き込み、ヒラヒラと目の前で手を振った
すると、その手を掴むようにAが動いた
しかし掴む直前でその手を止めて、こう呟く
『……何故だ』
「は?」
瞬時に真希が反応し、Aの胸ぐらを掴んだ
「お前誰だよ、Aじゃねぇな」
「しゃけ」
「真希の言う通りだな」
どうやら真希だけではなく、その場にいる全員が感じていたようだ
空気に緊張感に走る中、Aはじっ…と動かず、そしてこう言った
『吾輩は猫である。名前は…吾郎さんだ』
「「「「……は?」」」」
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜!!読んでくださりありがとうございました!!! (2022年1月23日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです!! (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほやっく | 作成日時:2021年3月3日 19時