(12)優しい人 ページ14
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伏黒とAは2人で任務に出ていた
それを無事終えて、帰るところだった
『ねぇ恵』
呼ばれた伏黒は、Aの先を歩いていたため振り返って「なんですか」と聞く
その様子をじーっと見て、唐突にこう聞いた
『恵って私と昔に会ったことないよねー?』
「…3年前に小南先輩が顔面からこける瞬間を見たことですか?」
『あははっ、初対面であったねーそんなこと。
でも私が知りたいのはそーじゃなくて、10年かそれ以上前のころに会ったかどうか』
「…? 有り得ませんね、それって俺が五条先生と会う前ですよ。先輩と会ったのはそれより後です」
『うー、だよねぇー…』
顎に手を当て、空を見上げる
何かを思い出すために記憶の糸を手繰り寄せるが、その糸が途中で切れてしまう
『なんか…今振り返った感じ、懐かしい感じがしたの。ぶっきらぼうなんだけど優しい人って感じの』
「そんな感じがしたとしても、俺じゃないことは確かです。……もし、俺だったら……」
『俺だったら?』
「…やっぱりなんでもないです。忘れて下さい」
『えぇー』
「それより俺ってぶっきらぼうですか?」
『…え、そこ?』
話す話題が変わり、お互いに笑いながら帳から出て、補助監督のもとへと向かって歩いていく
一度思い出せなかった記憶は、再び忘れれば思い出すこともない
"またね"が叶うこともない
"優しい人" だった
ただ、それだけ
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* 小さいときのAちゃん、吾郎さんの出し入れがあやふやで上手くコントロールできていない時でした。
そのため、木の上に登ってしまった吾郎さんを戻す事が出来ない状況で、伏黒パパがあっさり助けちゃった。
伏黒パパ、恵のことを約10年後には名前も忘れちゃってるけど、まだこの時は覚えててほしい(願望)
とりまかっこいい。そんでもってなんか切ない。
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜!!読んでくださりありがとうございました!!! (2022年1月23日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです!! (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほやっく | 作成日時:2021年3月3日 19時