君は僕のもの2 ｲﾄｩﾍ ページ5
「そんなことないですっ！」
「ウソだー！顔真っ赤だよ？かわいいA♥抱きしめてもいい？」
私が緊張してたのはバレてたみたい。ん？いまなんて言った？いきなりイトゥクさんが言った言葉を理解できなくて…。
私はイトゥクさんに抱き締められていた。
「やっ、ちょ、ちょっと！！止めてくださいよ！！」
「んー、A暖かい。かわいいなー」
「冗談やめてくださいっ！離して！ハンバーグが焦げちゃいます！！」
「もーちょっと、もーちょっと！」
今日の２人はなんか変…。特に！特にイトゥクさん！！いきなり抱きしめられて、テンパってる私。うー、恥ずかしい。
それからしばらく抱きしめられてて…。冷静になんてなれなかった。こんなの初めてだったから、どうすればいいか分からないし…。
「ん？なんか変な匂い…、あぁー！！！ハンバーグが焦げてるっ！A〜(泣)ごめんね！」
「わ！ホントだ！まだ少しだから大丈夫です！！」
ハンバーグのお陰で離してくれた。あー、よかったー！！と思ったのもつかの間。
「ねぇ、さっきの見てたんだけど。イトゥク、どういうこと？」
ドンヘさんの声がした。見てた？さっきのって……抱きしめられてたの、見られてた！？
「どういうことって…」
イトゥクさんは私のほうを見ながらそう言った。そして、想像もしないような言葉を発した。
「僕はAが好きだから」
ん？いま、なんて…。僕はAが好きだから…。Aが好き…。イトゥクさんが私の事が好き！？いや、冗談でしょ！？
「かっ、からかわないでください！」
「からかってないよ。僕は本気だから」
いきなりすぎる。いくらなんでもいきなりすぎるよ！！なんでっ、そんなこと。私の事が好きなんて……。
ドンヘさんは黙って私達を見つめていた。そして私の方に、これまたタオル一枚で近づいてきた。恥ずかしいから近づかないで！私はギュッと目を閉じた。すると…
chu♥
唇に暖かいものが触れたような感じがした。目を開くとドンヘさんが目の前に…。きっ、キスされてる！？
「俺だって、Aが好きだよ」
耳元で囁かれた。起きている事が理解出来ていなかった。ドンヘさんも私の事が好きなの！？
「は！？ドンヘっ！マネするな！」
「マネなんてしてない。ずっと前からAが好きだった」
私がパニクってる時も２人は口げんかをしていて…。そんなのは耳に入らなかった。兎に角、この現状を理解するので精一杯だった。
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作者名：みれいちご | 作成日時：2013年5月5日 11時
