初めてのヌナ DN ページ44
You side
今日はチャニからカフェに誘われた金曜日。
2人でカフェに行くなんてカップルみたいだなーなんて想像をする。
(でも、本当珍しいな。)
(チャニがカフェに行きたいなんて…。)
今日はそのことで頭がいっぱいで、授業があっという間に感じられた。
そして放課後、昇降口を出ると、門の前でチャニが私を待っていた。
『チャニー！』
『ごめん！お待たせ！！』
「いやいや、全然待ってない！今来たところだから！」
「じゃあ今日はカフェ寄ってこう！」
『うん！』
『どこの？』
「駅前にさ、ついこの間出来たカフェ！
」
『おぉ！いいね！楽しみ！』
私たちは横に2人並んで歩く。
(私たちは、周りから見ればカップルかな…？)
チャニの側を歩くとチャニのいい匂いがする。
(やっぱ私、チャニのこと好きだなぁ…。)
「ん、着いたよ！」
『わぁ、本当だ！』
『新しくできたばっかりだね！』
中に入るとコーヒーのいい匂いが漂っていた。
「ヌナ、何にする？」
『んーアイスカフェオレと、チーズケーキ！』
「OK！」
「俺、頼んでくるね！」
『うん！あとでお金返すよ！』
私は壁側の席を取った。
チャニが注文したものを持ってきて、私の前に座る。
『んーありがとう！』
『いくらだった？』
「いや、今日はカフェまで付き合ってもらったから、俺のおごり！」
『え、悪いよ。』
『私もカフェ、来たかったし！』
「いーからいーから。」
「とにかく！今日は俺が奢る！」
『んー分かった！』
『ありがとチャニ！』
『大事に頂きます！笑』
私はケーキを食べる。
『んー美味しい！』
『コーヒーもすっごく美味しい！』
前に座るチャニを見ると全然飲み物も飲んでいなかった。
『あれ？どうしたのチャニ？』
「んーっとね。」
『？』
「あの、今から大事な話があるから笑わないでね。ヌナ。」
急に真剣な表情になったチャニ。
(大事な話ってなんだろ？)
「ねぇヌナ。」
『ん？』
「俺がヌナの事迎えに行く理由わかる？」
『んー？私だから？』
「んーまあ正解といえば正解かな。」
「でも、ちゃんとした理由があるんだよ。」
『じゃあ何？』
少しの沈黙が流れる。
「俺が、ヌナの事、好きだからだよ。」
『え？』
私は大好きなチャ二の口から出た言葉に驚きを隠せなかった。
「だから！俺と付き合って！！！」
『わあチャニ！！！』
『私もチャニのこと大好き！！！』
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作者名：T××8 | 作成日時：2016年6月13日 0時
