seventeen ~短編~ Time I spent with them (ページ42)

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初めてのヌナ DN ページ42

You side

「わあ、Aさん！」
「ヒョンから連絡先聞いたんですね！」
「Aさんとメールのやり取りできるなんて嬉しいです！」

と、メールが来た。

(ああ、可愛いなぁ。)

なんてこと思いながら、私は返信をする。

『あ、チャン君！勝手に連絡先貰っちゃってごめんね！』
『あと、Aさんなんて堅苦しいから、Aで良いよ！』

すぐに既読がつく。

「いや、全然良いんですよ！本当！」
「あと、年上の人に流石に呼び捨ては失礼なんで、ヌナって呼んで良いですか？」

ヌナか…初めてだな…。

『もうついに私もヌナか～笑』
『なんか初めてだから緊張しちゃう笑』

「じゃあヌナで！」
「あと、僕もチャニって呼んで下さい！！」

『うん、分かった！』
『チャニね！』

私たちは出会って１日も経っていないのにチャニと打ち解けられた。

その日から私とチャニは毎日連絡を取るようになった。

もちろん毎日連絡を取ると、日々日々チャニのことが気になり、想いが募っていく。

そんな日々を続けながら、１年が経ち、チャニが中学校を卒業して、高校へ進学した。

チャニとは同じ高校では無いけれど、駅が２つ離れているだけなので、時間が会うとチャニがわざわざ迎えに来てくれるまでになった。

もちろんその時には私はもう、チャニのことが好きになっていた。

週2のペースで会いに来てくれるチャニ。

(チャニは私のことどう思ってるのかな…？)

チャニが迎えに来ない日。

電車に揺られながらそんな事を考えていた。