yu ～the best relations～ no #14# (ページ49)

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天井にあがってゆく煙の動きを

ボーっと目で追う。

少し視線をずらすと、またふにゃっとした

笑顔でエヨン君がわたしを見ていた。

「煙になんか見えんの？(笑)」

テーブルの上にある灰皿でたばこを消す。

「すこしおちついた？」

A「うん・・・」

「実際にあんな場面見たらショックだよね」

・・・でも、わたしはあなたともっとユノを

悲しませるようなことを過去にしてる。

A「自分のことだけ棚にあげるなんてできない」

その言葉で気付いたのか

「あー…あのさ、ずっと言おうと思ってたんだ」

視線をおとし、唇を軽く噛みしめる・・・

「あの日…俺とホテルにいた日、なんもなかったんだ」

え・・・？

申し訳なさそうな顔で私の顔を見る。

A「でも、洋服が・・・」

エヨン君が小さく笑った。

「気分が悪いって言って、自分で脱いだんだよ。
だから下着はつけていたでしょ？」

A「…うん」

「なんですぐに言わないの？って顔(笑)
・・・少し意地悪しちゃったのは事実、ごめん」

A「屋上でだって…」

どれもあまり思い出したくない記憶。

エヨン≪簡単にいうと、自分で確認もしないで
ウンジュヌナの話にのっちゃったわけだ≫

A「話・・・？」

≪そっ。また変な虫が付いてるから追っ払って
ほしいって話にね。だから俺が一番悪いの≫

・・・なんとなく話が読めた・・・

エヨン「俺とAさんは体の関係はない。
・・・キスはしちゃったけどね、あっひゃひゃ(笑)
あ、ごめん…笑いごとじゃないっすよね」

普段はそんなにおちゃらけてるあなたが

病院で記事を目にした時に見せた表情が

ずっと気になっていた。

A「今から聞くことに嘘つかないで
話してほしいの」

わたしの問いかけにまっすぐ目を見てくる。

エヨン「ヒョンとジスヌナのこと」

言わなくてもエヨン君は察した。

A「記事やネットに書かれていることより
あなたやチャンミン君に聞いたほうが疑心暗鬼に
ならないから」

天井を見上げたエヨン君はカップを持って席を立つ。

「…ヒョンが羨ましいよ」

そう言ってポットのほうへ行った。