yu ～the best relations～ no #14# (ページ47)

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「顔上げてよ、もう行ったから」

涙をおもいっきり拭いて顔を上げると

目の前にエヨン君がしゃがみ込んでいた。

「こすりすぎ・・・真っ赤(笑)」

ポケットに突っ込んでいた手を出して

目の下を優しく撫でる。

「立てる？」

差し出された手。

A「・・・大丈夫」

ゆっくり立ち上がる私を見て彼が笑う。

「初めて会った時もそうだった(笑)」

A「色々ありがとう、帰るね」

横を通りすぎる私の腕をつかむ。

「その顔で？」

A「…そんなにひどい？」

笑いを堪えながらうなずく。

「おいで。ヒョンに会いたくなくても
同じように心配していたチャンミンにはきちんと
会っていきな。」

そう言ってエヨン君が歩き出すが

二人になることに身構えてしまう・・・

「(笑)大丈夫。なんもしないから」

後をついてこない私に気づいて振り返って言った。

・
・
連れて行かれたのはエヨン君の控室。

「適当に座って。なにか飲む？」

首を横に振る。

ふと私の顔を覗き込み、ふにゃと笑った。

「先に顔洗ったほうがいいね(笑)」

顔を洗い終えてソファーに座る。

「吸っていい？」

対面に座ってるエヨン君がたばこに

火をつけ天井を見つめて煙を吹く・・・

お互い何も言葉を発することなく

静かな時間だけが過ぎていった。