yu ～the best relations～ no #14# (ページ46)

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≪一度だけでいい。そうしたら忘れるから≫

どうしてあげたらいいのか、何を言えばいいのか

わからなかった・・・。

ジスの唇がゆっくり近づいてくる

僕はバカだ・・・突き放せない・・・

彼女の顔を見ないように目を閉じる。

脳裏にAの顔が浮かぶ・・・

どのくらいの時間だったのかもわからない。

ジス≪あ・・・≫

唇を離したジスが発した言葉で目をあける。

ジスの視線を追って振り向く・・・

エヨンが立ってこちらを見ていた。

・・・そしてその立っている横には・・・

ＹＮ≪A？≫

ジス≪え！？≫

少し距離があってハッキリ確認できない。

急いでエヨンの場所へ駆け寄る。

・・・しゃがんでいるのはAだった。

≪Aっ！！≫

≪・・・Aさん≫

エヨン≪ヒョン、何やってんだよ≫

スタジオの入り口からチャンミンが走ってきた。

ＣＭ≪ヒョン、探しました・・・よ≫

Aのしゃがんでる姿と空気を察して

ＣＭ≪・・・何があったんですか≫

チャンミンが僕を険しい顔で見た。

ＹＮ≪A≫

近づこうとした僕の前にエヨンが立ちふさいだ。

ジス≪ごめん！私が悪いのよ≫

エヨン≪ガチすぎるでしょ、ヒョンもジスヌナも≫

僕とジスの顔を見る。

ＣＭ≪Aさん≫

≪すみませーん！！そろそろスタンバイお願いします！≫

スタジオ入口からスタッフさんが僕らを呼んでいた。

ＹＮ≪A・・・≫

ずっと見たかった顔が、こんなに傍にいるのに

見れない・・・。

エヨン≪俺が見てるよ≫

ＣＭ≪…お願いします。ヒョン、ジスヌナ行きますよ。
現場には迷惑はかけられません≫

ジス≪Aさん・・・≫

ＹＮ≪・・・A
ごめん、エヨン頼むな・・・≫

重い足をスタジオに向けて歩いた。