yu ～the best relations～ no #14# (ページ39)

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ジスの部屋の前に着いた。

ピンポーン・・・

ドアが突然開いてジスが飛び出してきた。

ＹＮ≪！！ジス？≫

≪会いたかった≫

僕の首に手をまわしたまま離れない。

ＹＮ≪どこで誰が見てるかわからない。
ひとまず中に入ろう≫

そう言っても中々離れようとしない。

引きずり抱えるようにして中に入る。

ＹＮ≪おっ・・・あっぶな・・・≫

無理な体勢だったためバランスを崩して

ジスを抱えるようにして倒れてしまった。

≪わるい、大丈夫か？≫

首筋に埋もれているジスの頭を撫でる。

応答がない。

≪・・・ジス？≫

顔をあげたジスと至近距離で目が合う。

≪ほら、起きろ≫

ジス≪イヤッ≫

泣きはらした目で首を横に振る。

ジス≪抱きしめて≫

ＹＮ≪・・・起きよう≫

ジス≪抱きしめてもくれないの！？≫

また僕の胸で泣きじゃくる。

社長にジスのことを聞いてしまった事で

強く突き放せない自分がいた。

静かにジスの背中に手をまわす。

そのことでさらに僕にしがみつくように

ジスの腕に力が入る。

長い沈黙が続く・・・

≪少しは落ち着いたか・・・？≫

ジスが顔をあげて僕を見下ろす。

・・・ゆっくり唇が近づいてきた・・・

≪もう大丈夫だろ、起きよう≫

僕は顔をそむけた。

ジス≪キスして≫

ＹＮ≪・・・無理なことはわかってるだろ≫

僕が何かを言うとまた泣き出す・・・

精神的に不安定になっている。

ブルッブルッ・・・

床に投げ出された僕の携帯が震えていた。

携帯に手を伸ばす・・・

ジス≪出ないで≫

ジスが携帯に目を向けて表示されている

名前を見て腕をつかむ。

≪仕事の電話だったらマズいだろ！？≫

ジス≪仕事じゃないわ・・・≫

ＹＮ≪表示されている名前は誰？≫

ジス≪・・・Aさん≫

そう言ってまた僕の胸に顔をうずめた。