yu ～the best relations～ no #14# (ページ37)

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病院が終わって、気分転換のつもりで

少し遠回りして宿舎に戻ってきた。

ガチャッ・・・

A「…あれ、帰ってきてる？」

玄関にユノの靴があった。

リビングのドアを開けると

ソファーに座ってＤＶＤを見てる後ろ姿。

A「早かったんだね」

・・・私の問いかけに応答なし。

ソファーの前に回り込んで様子を見ると

画面をボーっと眺めているユノの姿。

A≪ユノ・・・？≫

小さな声で呼んでみる。

ハッとしたような表情で私を見ると

ＹＮ≪あ、ごめん。おかえり・・・≫

・・・口調がいつもと違った、疲れてる。

彼の様子から何となく事は察した。

A≪・・・何か入れようか≫

背を向けた私の腕を掴んだ。

ＹＮ≪大丈夫だからここに座って≫

隣に座るとしばらくの沈黙・・・

体勢を整えたユノが口を開いた。

ＹＮ≪ごめん、ジスとの記事が載った≫

A≪うん…≫

ＹＮ≪否認も是認もしないことが社長の意向で…
本当にごめん！…それからジスとの仕事が増える≫

A≪私は大丈夫≫

そうユノに答えることで自分に

“大丈夫”だと言い聞かせる。

ＹＮ≪本当にごめん≫

そう言って私を優しく抱きしめる。

あなたは何も言わないけど

悩ませている要因のひとつに

きっとわたしもいる。