傍にいろ〔リヴァイ〕 (ページ4)

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ケニーページ4

ある日
今は使われてないオランピアの部屋から男の声が聞こえてきた。

主人？
いや、前に聞いた声とは違う。

じゃあ、誰だろう。

「おい、クシェル。随分と痩せたな」

クシェル?あそこはオランピアのはず。
人が入れ替わった様子もなかった。

つまり、クシェルというのは、「オランピア」の本当の名前。

それを知ってるのは、「クシェル」の知り合いだけ。

そんな人が来るのは?いや、会いに来たからか。

でも、確認しないと、怖いな。

そっとドアを開けて、隣の部屋に移る。

「ああ？なんだ?ガキか？」

男は、めんどくさそうな顔をこっちに向けた。

「リヴァイ、、、大丈夫?この人だれ？」

「お前が先に名乗れ」
広いつばの帽子をかぶってる。

「A。で、あんたは」

「よし、俺はケニーだ。そこのガキにも何もしちゃいねえよ。これから連れてくけどな」

「リ、ヴァイ、、、行っちゃうの？私も連れてって」

「はぁ？めんどくせえ。世話するガキは一人で十分だ」

「ケニーお願い。Aも一緒に連れてって」

リヴァイはケニーの足に飛びつくようにすがった。

「たくっ、しょうがねえな」

リヴァイに根負けしたケニーは、そのまま私たちを連れて娼館をでた。

結局はいいひとなのだ。