傍にいろ〔リヴァイ〕 (ページ13)

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１０４期生ページ13

新兵のうち、エレンだけは特別な待遇をうけた。

というのも、「巨人化能力者」であり、「人類最後の希望」とされたから。

「人類の希望、か・・・」
「エレンが気になるかい？」
「そりゃあね」

ため息交じりに言う私に、ハンジは問いかけてきた。

で、当の人類最後の希望は、対人訓練をしているところだった。

「かつてもう一人、人類最後の希望といわれた奴がいたな」
「そういえば、いたね～」

私たちの新兵時代。
リヴァイだけは、その圧倒的な強さから、「人類最後の希望」といううわさが流れていた。

私も、弱くないんだけどなー。

「で、その人類最後の希望は、人類最後の希望を部下にしたのか。
変な話だよね」
「彼は人類最後の希望じゃなかったってわけか」
「エレンが使えなかったら、強いやつらに頼るしかないけど。
「最後の」ではなかったかもね～」

彼・・・エレンがリヴァイに次ぐ希望になるかはわかんないけど、実験の限りじゃ、確かに希望だな。