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医師「あなたの名前は？」
「・・A・・？」
医師「そうですね。それでは、あなたの誕生日は？」
「私の・・誕生日・・」
ゆっくりでも、その唇が動いたことに胸がいっぱいになっていた
たとえ、僕のことがわかっていなくても
医師「では、この人を知っていますか？」
「・・・いいえ」
今にも泣きそうなAは、医師の言葉に一つ一つ答えはするものの
何も覚えてなく
まだ夢の中を彷徨っているかのような瞳だった
いくつかのAへの質問を終えた医師は、別室に僕を呼んだ
医師「やはり、何も覚えてはいないようですね。自分の名前も、きっとジェジュンさんに教えられていなければ、答えることはできなかったでしょう」
JJ「・・はい」
医師「意識は戻ったものの、体の筋力は低下しています。起き上がり、車いすで動けるようになるまで、リハビリを進めていきましょう」
JJ「よろしく、お願いします」
医師の言葉の通り、Aのリハビリが始まった
食事から始まり、ベッドを起こして起き上がる
数日、流動食だったAの食事も
少しづつ固形物も混ざるようになっていった
JJ「A？もう少し食べようか？」
「・・はい」
食事の介助も毎日
けれど、ずっと僕に向ける言葉は敬語のまま
JJ「これで終わり」
「・・はい。ごちそう、さまでした」
JJ「片づけてくるね？」
「はい」
Aであって、Aでないような
そんな彼女の側にいると、無性に事故以前のことを教えたくなる
僕たちはこんな風に出会って、こんな風に愛し合って
こんな風に笑いあい、永遠の愛を約束した
けれど
医師『今は彼女を混乱させるようなことは控えてください。目の前のことを少しづつ。慌てずにゆっくりと、彼女を見守っていきましょう』
僕の目の前にいるのは間違いなくAなのに
僕を見るAはまるで知らない人を見るような目で僕を見る
愛しているという言葉でさえも、伝えられない歯がゆさ・・
看護師「あらぁ〜！今日は全部食べられたの？」
「はい」
看護師「頑張ったわね！今日はお風呂に入りましょうね」
「お風呂・・」
看護師「昼間に迎えに来るわ。ジェジュンさん？それでは、３時にお風呂ですので。準備、お願いします」
JJ「あの・・僕も一緒に」
看護師「あぁ、お風呂介助は私たちにお任せ下さい」
JJ「・・わかりました」
事故後、初めてのお風呂
他人にAを任せるのが、少し心配だった
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裕(プロフ) - 暁子さん» やんっ♪暁子さんっ！言ってくれたら教えましたのに！(爆)ありがとうございます(^^)嬉しいです♪ (2014年10月2日 16時) (
レス) id: 7b66b690be (このIDを非表示/違反報告)
暁子(プロフ) - このお話大好きで探してました。前に読んでもう一度読みたかったのに作者様とタイトルを忘れてしまって事あるたびに探してたのに灯台もと暗し。裕さんの作品は色々読み返してたのに気づかなくて…見つけたとき震えましたやっぱりまた泣きました。やっぱりチェゴ!! (2014年10月2日 15時) (レス) id: 40b5c1ee80 (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - しあぽんさん» 見つかっちゃった( *´艸｀)読んでくれてありがとうございます(^^)こうして感想頂けると、すっごく嬉しいです♪ (2013年3月27日 22時) (レス) id: c0a4915c33 (このIDを非表示/違反報告)
しあぽん(プロフ) - 今日発見しました!!裕さんｻｲｺー!最初から泣いてしまいました 途中もしかしても一度事故にあっちゃうんじゃとか今度はｼﾞｪｼﾞｭが事故にとか考えたりしたけどホントに良かったぁ〜やっぱりハッピーエンドはいいな(^^) (2013年3月27日 21時) (携帯から) (レス) id: a155ac98dc (このIDを非表示/違反報告)
裕(プロフ) - じゆじさん» じゆじさんもラルク好きでしたかっ！FCにもっ！私は無職になった時に会費が払えなくなり、Cielを途中リタイヤしました（泣）でもラルク好きがいてくれたとは(^^)嬉しいです♪ (2013年1月31日 22時) (レス) id: f70a22d025 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裕
| 作成日時：2013年1月17日 13時
