たまには有給取りましょう (ページ4)

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副署長のお気遣いにより、いつもより早く家に帰らせてもらえた

ベットに飛び込んで、明日からのことを考える

『…どうしよう』

…実は私、異性とのデート経験がない

そう！この顔で！！ないの。

自分で言っちゃうけど！！！！

今日あんなに嫌がったのは、山田とカップル役をする抵抗感もあるが、何より

『山田に異性の経験が少ない事がバレたくない！！！！』

この一心だった。

今まで

『山田さあ、被害者美人のときの聴取倍下手くそになるの辞めなよ。思春期かよ笑』
源「そうだぞー川合と同レベだぞ？笑」

山田「覚えとけよ愉快犯共が」

と揶揄い続けてきたのに

もしバレたら…私が、山田に、イジられ？？？

…この世の終わりだ。

『誰かこーゆーの詳しい人…あっ！』

丁度今日この近くに居るって言ってたし。呼ぼ！

『もしもし？お願いがあって…今うち来れる？』

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弟「もう姉貴は子供じゃねーんだから、そんなクソみたいなプライド捨てれば良いのに」

そう言ってソファーで脚を組むのはマイブラザー、翔。

『これだけは譲れない。…しょーくん、まず何着てけばいい？』

弟「んー。姉貴いつもパーカーの服ばっかだし、いつもより甘くしてみたら？

例えば…コレとか」

そう言ってほとんど弟が買ってきた服が入ってるクローゼットから出したのは、

白いノースリーブと、淡いピンクのロングスカートのセットだった

『無理無理無理。ピンクとか着たことない』

弟「それにこれを合わせたら…ほら完璧じゃん！流石俺」

すごい無視する…

『…分かった』

よし、と満足気に頷く弟。はらたつわぁ

『他は他は！？』

弟「落ち着け。まぁどうにかなるでしょ、姉貴顔だけは良いから」

弟…

『だけは余計だ不燃ゴミ』パァン

弟「痛！親父に殴られるよりいてぇ！あと人間は燃えるわ高卒馬鹿！、、、いてえ！！」

ふん。

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山田side

「…はぁ」

Aと尾行…

正直に言って良い？まじで嫌だ。想像するだけで鳥肌が止まらない

てかどこ周りながら尾行すんだっけ？

…カフェ？テーマパーク？水族館？

リア充が行くとこばっかじゃねぇか死ね

…待て？そいや俺らカップル役で尾行するんだっけか？

あいつ(悪魔)と？
　

「やべえ！！！」

何から何まで完璧にしねえと！

…ストレス地獄不可避だ！！！

急げ山田！

俺の老後の毛根のために！！！

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