不治の病を患った少女の賢明な時間【暗殺教室】 (ページ38)

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８６話ページ38

「Aッ……」

「本気、なのかい？」

動揺を隠せない二人。

「死ぬんだよ……？失敗したら……半年を待たずに……」

『死にません』

だって――――。

『まだやり残したことがあるんですから』

殺せんせーを殺す暗殺教室。
まだ殺せていない。中途半端なままで終わりたくない。
私は、私の知らないその先を見て見たい。

「わかった」

「！？理事長ッ！」

「私は何も反対しない。私はこれまで通り信念の下、今まで通り学校を支配する」

『はい。無理しない様にいつまでも叔父さんらしくいてください』

「クラスへの連絡はして――」

私は叔父さんを止めるつもりでその手を握った。

『私が、自分で説明します』

説明しきれない部分はパパにしてもらいますけど。

『さようならを言いに行くのではなく。
私が戻ってくるまで待ってて貰うんです』

「―――――わかった。強くなったね。A」

叔父さんも従兄くんもそれ以上は何も言わなかった。
心配かけてご免なさい。でも絶対、生きて帰ります。
私達はずっと、家族です。