７３話 ページ25
「役割を決めて、三手に分かれよう。狭い屋内じゃ全員でいても身動き取れない」
「賛成」
「Ａ班は戦闘。連絡役の茅野以外はバトル要因だ。死神や部下もいるかも。積極的に探して見つけ次第一気に叩く。
Ｂ・Ｃ班が敵とあったらすぐＡ班に連絡だ。助けに行きつつ挟み撃ちを狙う。
Ｂ班は救出。気絶してたビッチ先生が心配だし、人質として敵の手駒にさせたくない。片岡・杉野が守りながら助けに行ってくれ」
私はＢ班です。頑張ります。
「Ｃ班は情報収集。寺坂を壁に各自の偵察と脱出経路を捜してくれ。
監視カメラは見つけたら即破壊。
そして律、各班の円滑な連絡頼んだぞ」
「やる気しねー、死神さんに逆らうとかありえねーし」
律さん！！？
「当たらくくらいなら電源落とす」
ハッキングされてる！？
「トランシーバーアプリでも連絡は取れるよ。臨機応変で対応していこう」
「警戒を忘れるな。散るぞ！」
フードをかぶって、作戦開始です。
「たぶん、このドアの先が、ビッチ先生が捕まってる部屋。この鉤くらいなら竹林爆薬で壊せそうだね」
一分後、Ａ班が全滅した知らせが届きました。
「慌てたら思うつぼだよ。
死神を倒せばこっちが価値なのは変わらない。
いずれ、どこかで襲ってくるから、返り討ちにするだけよ。
この爆薬は人に向けちゃだめだけど、トラップや脅しになら十分使える。
さらには奥田さん製の催涙液入りペイント弾。顔の近くに当てるだけでパニックにできるそうよ」
「おう、バトル手段は十分にある。いけすの中に小魚話して遊んでるつもりだろうけどよ。その小魚はピラニアだと教えてやろーぜ」
鍵を壊して、中に突入します。
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