BLUE SAPPHIRE〜運命の恋〜

5話「期待」 ページ6

家に帰って、手を洗ってからさっき買ったバッグを出してきて、私は少しだけ眺めた。

(((今夜はあの人は来るのかな？)))

心の中で、何故かあの人が来るかなという期待をしていた。

来るなら、バッグを見せたいな。

そう思ったが、期待し過ぎじゃないかと後戻りした。



お風呂に入り、部屋着に着替えて寝る準備をした。

バッグはクローゼットの中に入れ、中に仕事に持って行く物を入れた。


そして、さぁ寝ようと思ってベットに寝転がった。

しかし、フラッシュバックのように、あの人が頭の中で離れず、なかなか寝れない。
仕方がなく、1度起き上がった。

と、ベランダから物音が聞こえた。


(((・・・！)))


すぐさまベランダに行くと、そこにはあの人がいた。

『・・・来たんですか？』

男性は、前に出会ったみたいに笑みを浮かべた。

「・・・今日は、近くの美術館で盗んできたついでに来た。・・・で、金目の物はあんのかよ？」

『ありますよ！ ちゃんとしたやつが。』

そう言うと男性は、ベランダから部屋の中に移動した。

『あ、あの・・・。』



「・・・突然だけど、ここに泊まっていっていいか？」


(((・・・？！)))

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