BLUE SAPPHIRE〜運命の恋〜

11話「旅行……？」 ページ12

私と広臣は少しの間、沈黙していた。

(((同居してる異性と旅行って………！)))

広臣は私の方をじっと見ていた。

「何？やっぱ無理なの…？」

『いや、大丈夫なんだけど………。何で急に旅行……って思って……。』

「ん〜、やっぱりもっと詳しく言った方が良かったか。………俺の取引相手の人がパーティに誘ってくれて。今日盗んだやつを売ってそのお金で行こうって。
1人じゃ寂しいし、周りは現地の人ばっかだしさ。……来てくれたら安心する。」

(((えっ………。)))

急に甘えてくる広臣を見て、私は顔を真っ赤にした。

『……良いよ、一緒に行こうっ！』

「………っ！ じゃ、じゃあホテルと飛行機予約しとくよ！……ヨーロッパには何回か行ってるし、任せて。」

『なら大丈夫か。……何回か行ってるって、……ビジネスで？』

そう言うと、広臣は顔が真っ赤になり、図星をつかれたのか、少し消極的に言った。

「まぁ、ビジネス……だよな。………まずビジネスって何だよ、怪盗も入るのかよ！」

『ﾌﾌｯ、怪盗も一応ビジネスなんじゃない？』

「今、笑うとこ？(笑)」

広臣と私は、互いに笑いあった。

……その後、旅行の計画を立て、今日の夜まで広臣と過ごした。

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