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『はーい！今日の収録は以上です！お疲れ様でしたー！！』
出来田さんのOKと共にAちゃんの声がかかる。途中いつもより裏道さんが沈んでる以外は収録はスムーズに終わった。
兎「お疲れーっす！」
ウサオの頭をさっさと取ると、Aちゃんを盗み見る。仕事は増えてなさそ…あっ！出来田さんに捕まってる！！
出「走井ちゃーんおつかれ！あのさ、今日…」
『すみません！今日まだ仕事が残っているので飲みには行けないです！じゃ！』
そう言って笑顔で走ってスタジオから出て行った。
あー…仕事あるのかぁ…やっぱ今日は行けねぇかなぁ…。
熊「お前さっきから何やってんだ。」
兎「うわっ！？」
熊「……Aを見て何考えてやがる。」
熊谷が振り向き様座った目ですっと握り拳を作ったもんだから、慌てて止めた。
兎「待て待て待て！下心はねぇよ！何、俺は見るだけで罪なの！？」
熊「じゃあ何考えてたんだよ。」
兎「うっ………いや、ほら、たまには？飲みに誘いたいなぁって思ってはいたけど！！」
熊「………いたけど？」
熊谷がジリジリと近寄ってくる。その顔マジで怖ぇから！！あとその殴る一歩前のモーションは何だよ！！
兎「仕事が終わらないから行けないって断られたよ！！」
熊「…なら良い。」
少し黙った後、じっと俺を見たかと思えばそっぽを向いてステージの袖に戻っていく。
兎「？？？何なんだ？……まぁ良いか。俺も戻ろーっと。」
楽屋まで戻る途中、今日の裏道さんといい熊谷といい思い出すと何かぎこちないつーか…上手く言えねぇけど変だよな。俺何かしたっけかなぁ……あ、熊谷から借りた5万まだ返してねぇ。そんぐらいか？
どっちにしても今日の予定は空いちゃったし、裏道さん誘って飲みに行くかなー。っと、楽屋に置いてあったスマホを見ると通知が来てた。
兎「誰だ？」
〈兎原くんお疲れ様。もう少しで仕事終わりそうだけど今日飲みに行く？〉
兎「えっ！？」
兎〈お疲れ！まだ帰ってない？帰ってないなら行こ！〉
まさかの連絡に嬉しくなって慌てて返信した。もう帰っちゃってたらマズイな…。
ピコンっ
〈そしたらあと30分位したらそっちに向かうよ。どこで待ち合わせる？〉
兎〈あー、俺近くの公園に居るからそこでも良い？終わったら電話ちょーだい。〉
〈分かった。ナビよろしくね。〉
兎〈うーい！〉
兎「よっしゃあ！！」
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作者名：水無月(みなづき) | 作成日時：2023年10月14日 12時
