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裏「…今度、楽しみにしてるから。じゃあ今日も宜しく。」
何あれ!?裏道さんが笑ってる!?いつものいびつな笑い方じゃなくてなんつーか、や…優しい?笑い方って…えええ!?
熊「チッ……先越されたか。」
兎「ヒェッ!?熊谷!?」
熊「よう。…昨日Aと2人で飲みに行ったんだってな?」
兎「え"っ!……な、何で知ってるん?」
熊「猫田からMINE送られてきた。」
兎「あ…あんのクソ猫野郎ーー!って痛たたたっ、」
『あっ、熊谷くんおはよう!今日も時間ぴったりだね。』
熊「おはようA。昨日バカ原と飲みに行ったんだって?」
熊谷の矛先が俺からAちゃんに変わった。アイツにあれこれと聞かれてる姿を見ていたら、ぱちりと目が合った。そしたら小さくピースサインして笑ってくれた。
…あぁ、庇ってくれたのかな。
『うん、でも凄く楽しかったよ!』
熊谷にあれやこれやと俺の悪口言われながらその笑顔は相変わらず反則だよなぁ。
そりゃあ熊谷も裏道さんも落ちるよなぁ…。
さっきのAちゃん見てれば俺に勝ち目なんて無ぇし。
エ「兎原さん、熊谷さん、準備お願いしまーす!Aさんはこっち手伝って下さい!」
『はい!分かりました!じゃあまたね!』
熊「……兎原、帰り逃げんなよ。」
兎「だから何もねぇって!」
あー……仕方ねぇけどこれからの事考えると憂鬱だわ。
…どうせ裏道さんや熊谷の愚痴だの惚気だの聞かされるんだ。友達、くらいは許してくれたって良いんじゃね?
なんてな。
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作者名:水無月(みなづき) | 作成日時:2023年10月14日 12時