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くっそー…頭がガンガンする。
昨日の夜から散々だ。二日酔いは酷いし、猫田から酒を煽られいつの間にか寝ちゃったし。起きたらAちゃんは居ないし、何なら裏道さんが送って行ったって…
つーかAちゃん放って寝てた俺…裏道さんにしばかれるんじゃね？
兎「あ"〜…頭が痛ぇ事ばっか…」
裏「おはよう、兎原。」
兎「わああぁあっ！？っ！頭痛えぇ…」
ガンガンと自分の声が頭に響きしゃがみ込んだ。
裏「何やってんだよ、お前は。」
いやだって、さっきまでしばかれると思ってた相手からいきなり後ろから声をかけられたら誰だってびっくりするわ！！！
…と言う元気は今は無い。というか言えない。
裏「ほら。」
目の前に差し出されたのは、二日酔いに効くドリンクだった。
裏「どうせ猫田に遊ばれたんだろ。1人で行ったんじゃ無いんだからこれから気をつけろよ。」
兎「…あ、あざっす。」
何だろう。裏道さんか気持ち悪いくらい優しい。いや、優しさはある人だけど普段は歪んでいるから安心するというか…やべぇ混乱してきた。
『裏道さん、兎原くん、おはようございます！』
裏「おはようAさん。」
兎「あぁ〜…Aちゃんおはよ…。」
『兎原さん昨日はすみません…って大丈夫ですか！？顔色悪いですよ？』
兎「大丈夫大丈夫〜二日酔いなだけ〜…。」
俺はそう言って待合室のソファーに腰を下ろす。裏道さんから貰ったドリンクのキャップを開けて飲み始める。
裏「そうだAさん、昨日はあの後眠れた？」
『えっ……まぁ、はい…。』
兎「えっ？」
裏「そう、なら良かった。随分驚いてたみたいだったから。」
『いや！だってあれは…誰でもそうなりますよ…。』
兎「えっえっ！？」
何この会話。裏道さんは悪い顔しながら嬉しそうだし、Aちゃんは顔真っ赤だし…えっ、マジで帰り道何があったの！？
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作者名：水無月(みなづき) | 作成日時：2023年10月14日 12時
