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完全に酔っ払った出来田が突如、池照に絡んできた。
池「あ…出来田さん。お疲れ様です。」
出「あれあれー！？池照君の所全然お酒無いじゃなーい！駄目ダヨ！飲まないと！ほら！」
池「あの、僕お酒飲めな…」
出「はーい！これボクお勧めのお酒〜飲んでみて〜！」
池照を思いっきり無視する形でお酒を勧めるとぐいぐいと手渡した。
『あー！出来田さんじゃ無いですかー！お疲れ様ですー！！』
どうしようかと困っていた時、横からいつもよりテンション高めの声でAの声が響いた。
出「あれ？Aちゃんも居たんだ〜！イェーいお疲れ〜☆おっ、そっちは飲んでるみたいだネ！」
『はい！美味しいご飯に美味しいお酒も飲めてすっごく楽しいです！企画してくださった出来田さんのおかげですね！』
出来田は池照からAの方に向き直すと徳利にお酒を注ぎ始めた。
ちなみに何本かの空いたとっくりは詩乃のお膳から持って来た物だ。
出「そんなに褒めても何も出ないヨ〜？まま、とりあえず飲んで飲んで〜！！」
『はい！有り難くいただきます！』
なみなみと注がれるお酒を飲み干すA。池照は困ったようにオロオロしているとAと視線が合った。
『あっ、池照くん。さっき熊谷さんが呼んでたみたいだから行った方が良いよー！』
池「え…でも…」
『こっちは大丈夫だから。何だか急いでたみたいだからお願いね。』
途中までぼんやりとした顔だったが、意味が通じたのかキリッとすると池照はその場を後にした。
出「何か用事でもあった〜？」
『追加のお酒でも持ってくるみたいですよー。それより出来田さん。ほら冷酒も良いですけど熱燗も美味しいですよ。』
出「おっ！良いね良いね！」
(とりあえず池照くんが拉致られるのは回避出来て良かった…。あとは申し訳無いけど熊谷くんに伝えてもらえれば…)
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作者名：水無月(みなづき) | 作成日時：2023年9月4日 13時
