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猫「ふぅん。」
にやにやと楽しそうに笑う猫田をじろりと見る。
猫「ま、なんにせよ今より仲良くなるならデートするのは悪くないんじゃないかなぁ？プライベートだからこそ見れる姿もあるでしょ。」
熊「そういうもんなのか。」
猫「そういうもんだって。なぁ、兎原？」
兎原に目をやると頬を押さえながら、こくこくと思い切り首を縦に振る。
熊「………。」
無言の熊谷はグラスに残っていた中身を飲み切ると、椅子から降りて帰宅の準備を始めた。
猫「もう帰るのか？」
熊「ああ。」
猫「そう。何かあればまた来いよ。」
熊「………………気が向いたらな。」
熊谷はそう言ってそのまま店から出て行った。
猫「相変わらず素直じゃ無いなぁ。」
兎「殴られるこっちの身にもなれっつーの。」
やれやれと言わんばかりに兎原は熊谷が出て行ったドアを見つめる。
猫「そういうお前はどーなんだよ？」
兎「俺！？あー…可愛いし、最初は狙ってたけど今は熊谷と裏道さんがなぁ…」
猫「え？裏道さん？」
兎「ヤッベっ…！！！………あ〜猫田？これナイショな？」
猫「うーん…お前次第かなぁ。」
兎「待って待って！！バレたら俺死んじゃうから！！何でもするからさぁ！なぁ猫田ぁ！」
半泣きになりながら猫田にこのとーり！と手を合わせて必死にお願いする兎原だが、
猫「詳しい話と、今度Aちゃん連れて来てくれたら黙ってようかな。」
にこりと笑う猫田の笑みは悪魔の微笑みに見えたそうな。
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▪️2023.10.06.一部修正しました。
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作者名：水無月(みなづき) | 作成日時：2023年9月4日 13時
