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『皆さん色々お酒飲むかなと思って、
つい沢山買っちゃいました。連絡を貰った時丁度買い物の途中だったので、おかずになりそうな食材をいくつか持って来てます。』
裏「そこまで気を使わなくて良いんだよ。ほらそっちの荷物貸せ。」
裏道はAが持っていた酒の入った袋を持つ。自分にとってはたいした事は無い重さだが一般の女性からすれば、結構な重量だ。
『これくらいなら大丈夫ですよ?』
裏「本気か…?」
裏道の後に続いてリビングに入ると、兎原と熊谷がせっせと餃子の餡を皮に詰めていた。
兎「Aちゃん!言った通りだろー!裏道さんなら入れてくれるって。」
裏「兎原、後で覚えてろよ。」
兎「ひっ…!」
熊「迷わなかったか?」
『うん!地図ありがとね!』
裏「Aさん、とりあえず荷物はこっちに置いとくぞ。…ん?中に何か入ってる…」
酒を台所に置くと、瓶以外に違う物が入っていた。
『あ、店のおじさんからサービスでおつまみ入っているのでそれも食べましょうね!確か「へしこ」って聞きました。美味しいみたいですよ。』
裏「よし、必ず食べるぞ。」
『兎原さん、今日餃子以外に何か作る予定はありました?』
兎「いや?餃子大量に作って、飲めればそれで良いかなって。」
『そしたら、おかずになりそうな物作ろうと思うんですけど裏道さん、台所借りても良いですか?』
兎「マジで!?女の子の手作り料理食べれるなんてすげぇラッキー!!」
裏「俺は構わないけど…良いのか?さっきも言ったけど気を使わなくて良いんだぞ。」
『大丈夫ですよ、たいした物は作れませんが、せっかくならお腹いっぱい食べれたらなーって思ってましたから。』
横にいる裏道を心配させまいとふにゃりと笑うと、エコバッグの中から食材を取り出していく。楽しそうな姿にやれやれと思いながら裏道も微笑む。
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作者名:水無月(みなづき) | 作成日時:2023年9月4日 13時