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ロビーに行くと、ソファーで寛いだり、お土産を見ているMHKスタッフがちらほら見かけた。
裏「意外と人居るな。」
兎「そっすね〜。あ!あそこ空いてるから良いんじゃないっすか。」
それぞれ腰を据えると、池照もようやく落ち着いてきたようだ。
『池照くん落ち着いた?』
池「はい、取り乱してすみませんでした。」
『池照くんって笑いの沸点低いんだねー。』
裏「チンだけだけどな。」
池「ブファッ!…チッ…フフフッ、チッ…」
熊「池照は放っておくとして、A、俺達と連絡先交換して無いよな。」
また笑い出す池照を横目で見た後、何事もなかったかのように話し始める熊谷。
『そう言われれば、してなかったかも。』
熊「なら今回みたいにならないように、俺の連絡先教えとく。」
『じゃあ私のも教えておくね。MINEやってる?』
熊「やってる。それとは別に電話番号も登録しとけ。」
兎「ちょっ!熊谷ぃ!!お前ズリぃぞ!!俺だってAちゃんの電話番号知りたい!…つか、何かあったん?」
熊「酔った出来田さんに絡まれてセクハラされそうだった。」
裏「えっ、」
兎「えっ!?大丈夫だった!?」
兎原と裏道は同じタイミングでソファーから身を起こした。裏道もAが酔って体調が悪い事は聞いていたがらそこまでの経緯は知らなかった。
熊「池照が呼びに来なかったらマズかったかもな。」
『皆さん驚きすぎてすよ。あれ以上何かされれば流石に何とかしますって。』
熊「それでもだ。セクハラに限らず仕事で連絡必要な時もあるだろ。それに何かあったら誰かに頼れよ。」
兎「そーそー!何かあったら駆けつけるからな!遠慮すんなよ!」
真面目な顔をしている熊谷とニコニコと満面な笑顔の兎原が対照的でついふきだしてしまった。
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作者名:水無月(みなづき) | 作成日時:2023年9月4日 13時