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裏「だから、お前ももっと素直になれば?」
ふいに裏道から言われた言葉に一瞬笑顔が固まるA。けれどすぐにいつもの笑い顔に戻る。
『…私はいつでもこんな感じですよ?』
裏「それ、その外面。張り付いてるみたいで不自然なんだよ。分からないとでも思った?」
『…そんなに分かりやすく無いと思ってたんですけどね。』
裏「別に見てれば分かるだろ。俺以外にも気付いてる奴もいるんじゃない。…さっきみたいに悪態ついたり、照れたりする方がよっぽど良い。」
今度は裏道がAの頭を撫でる。
こんな自分でも良いなんて言ってもらえるなんて思ってもみなかった。
『…善処します。』
裏「素直じゃないな。」
『裏道さんに言われたく無いです。』
ふにゃりと笑うAの顔を少し安心したようにつられて小さく笑う裏道。
裏「そしたらそろそろ部屋戻るか。結構時間たってるし。」
Aが浴衣に入れておいたスマホをみると、そこそこ夜も深い時間だった。
裏道と一緒に女部屋前まで戻ると、部屋の前で兎原、熊谷、屈んでいる池照が揃っていた。
『皆どうしたんですか?というか池照くん大丈夫?』
池照は屈んだままずっとぷるぷる震えている。
兎原「あー!Aちゃん!良かったぁ。中に居たらどうしようかと思ったよー!」
裏「何があったんだよ…」
熊谷「…池照が答えです。」
池「…チッ、チン…フフッ、フフ、チ、チンって…」
その時部屋の中から聞こえてきたのは詩乃やカヨ、辺雨、カッペリーニが言うのも憚られるような下ネタでとても盛り上がっていた。
裏「…あぁ、酔っ払いのテンションだな。」
熊「A、もう少したってから中に入れよ。」
『うーん…でもそれまで何処に居ようかなぁ?』
兎「なら俺らの部屋にくれば?そしたら時間潰せるし、話だってできるじゃん!!」
熊「…そういう所だぞ。」
裏「だからお前はモテ無いんだよ。」
『…皆さんが言ってる事何と無く分かりました。』
兎「良いアイデアだと思ったのになんで!?ってかAちゃんまで!?」
熊「…確かロビーに4人がけのソファーあったからそこで話すか。」
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だらだらと、すみません。もう少しだけ続きます(汗)
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作者名:水無月(みなづき) | 作成日時:2023年9月4日 13時