天の声のお姉さんは今日も走る2【うらみちお兄さん】 (ページ2)

今日:40 hit、昨日:19 hit、合計:5,012 hit

: ページ2

ーーーー男湯

女湯で盛り上がっている同時刻、男湯ではまったりと男子組が温泉に浸かっていた。

熊「女子が集まってるのにつられた感あるよな。」

兎「女湯随分賑やかだな。何の話で盛り上がってんだ？」

池「兎原さんとうらみちお兄さんの話ですよ。」

裏「兎原はともかく何で俺？」

兎「えっ！？何で！？俺女子に喜ばれる様な事したかなぁ！」

池照の思いがけない言葉に対照的な反応をする2人。

池「兎原さんは良い人だけど残念な人ですねって話です。うらみちお兄さんは…僕の口からは言えません。」

裏「え、待って。不安になるような事言い残さないで。」

兎「…俺褒められてるの？貶されてるの？」

熊「安心しろ、貶されてる。…そろそろ出るか。」

池「そうですね。」

兎原は落ち込み、裏道は情緒不安定な瞳をしたまま湯船から出る事になった。

＊＊＊＊＊＊

宴会会場には先に女子達が着いていた。

『こう見ると結構な人数来てますね〜。』

詩「おー、なんだかんだで集まったわねー。Aちゃんの部署では慰安旅行とか無いの？」

『うちは数人程度なら問題無いんですが、生放送に行くスタッフも多くて、大所帯で部署空けられないんですよね。』

辺「Aさんってアナウンス部だっけ？確か部長さん、結構有名よね？」

『あ"ー…良くも悪くも有名かもですね。』

詩「あっ！カッペリーニちゃん！こっちこっち！！」

『カッペリーニ…？』

振り返るとそこには高身長でスタイルがいいマッシュヘアーが似合う性別不詳？の人が歩いてきた。

カ「詩乃ちゃん達じゃない！温泉入ってきたの？良いわねぇ〜。…ん？見かけない子が居るわね？」

詩「前に話してたウチに来た可愛い子ですよ〜！！」

『初めまして、アナウンス部所属で現在はママンとトゥギャザーに派遣で来ています走井Aと言います！』

カ「初めまして、カッペリーニ降漬よ。振付師をやってるの。詩乃ちゃんから話は聞いてるわ〜。あなたアレよね？『お空のお姉さん』よね？」

カッペリーニと握手をしながら、久しぶりに言われた二つ名に照れくさくなる。

『はは…まぁ仕事上ではそうですけど、言われると恥ずかしいので…』

カ「あらまぁ奥ゆかしい子ねぇ。ママンとトゥギャザーにいるなら今度コンサートでも参加してくれると嬉しいわ。」

『私で良ければ喜んでお願いします！』