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ずっと黙っている私を見て、肯定と受け取ったのか、政府の人がにこりと微笑む。
「それでは、契約解除のサインをお願いします」
『ちょ、ちょっと待ってください！』
進めてきたペンを受け取らずに私は首を横に振る。
単刀直入とは言ったけれど、単刀直入すぎる。
勝手に話が進んでいて、何が何だかわからない。
『…本丸を壊すって…どういうことですか…ッ』
私の言葉にとなりにいる三日月もうなづく。
さっきもいったけれど今日は本丸見学のはずだ。
こんな大事な話だなんて聞いていないし、壊すだなんて許可するわけがない。
私の言葉に政府は キョトン、ととぼけたような顔をする。
「そのままの意味です。ここはブラック本丸です。壊すのは当たり前でしょう」
『だから私をここに連れてきたんじゃないんですか！？
もうここはブラック本丸じゃありません！』
「証拠が残ってしまうのですよ。このような本丸がのこってしまうと、
政府の面目が丸潰れです」
政府の人の言葉にギリ、と歯をくいしばる。
面目丸潰れって… 勝手すぎる…ッ
それに本丸を壊すだけじゃない、
ここにいる刀剣男士だってどうなるかわからない。
もしかしたら刀解されるかもしれない。
そんなの、ゆるすわけがない…！！
反論しようと口を開いた瞬間、政府のある一言で私の動きが止まった。
「前任が堕ちた、だなんて世間に知られたらどうなると思っているのですか」
『…………え…？』
堕ち、た？
『…堕ちたって…どういうことですか……？』
私の言葉に政府の人は しまった、と口を急いで手で押さえた。
…嫌な予感がしてならない。
背中にひやり、と嫌な汗が伝う。
三日月をちらっと見ると、三日月は下を向いてうつむいている。
その表情は前みたときの同じ。
思い出したくない、という顔をしている。
…でも私は知ってる。書物を漁ってたから、なんとなく、なんとなくだけれど
真実に近いものを知っている。
『…ッ ねぇ、ねぇ三日月…？』
三日月は…真実を知ってるの…ッ？
本能で 聞いてはいけないと感じているのに。
でも私は…
その時。
ドォンッ！！と何やら大きな爆発音が聞こえた。
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まゆ - 面白かったです^_^最後、すごく感動しました！涙腺崩壊しました！これからも、お身体に気をつけて頑張って下さい^_^応援してます^_^ (2020年3月3日 1時) (
レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
雷音リキト(プロフ) - 一気読みしました...泣いてしまいました...とても楽しかったです！ (2019年5月5日 2時) (レス) id: d126d98bf5 (このIDを非表示/違反報告)
山姥切都夢(むっちゃん)(プロフ) - お疲れさま？最後のお話はいい話だったね？ (2019年4月20日 22時) (レス) id: 7f21632981 (このIDを非表示/違反報告)
みなつき(プロフ) - まなみさん» コメントありがとうございます！そうですね（笑）この年にもなって間違ってしまいました（笑）変えておきますね（笑） (2019年4月1日 19時) (レス) id: e9d1f159c4 (このIDを非表示/違反報告)
みなつき(プロフ) - 黒雪さん» ご心配おかけしました、すみません！！今日更新しますので、お楽しみに！ (2019年4月1日 19時) (レス) id: e9d1f159c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなつき | 作成日時：2019年2月13日 19時
