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ドォンッ!!
またここじゃない部屋の爆破音が鳴り響いた。
三日月が右足を抑えながら口をかみしめているのを見て、私は頭がパニック状態だった。
このままここにいても三日月と死ぬだけだ。
外にいる刀剣男士たちだってどうなるかわからない。
(…お母さんが大切にしてきた本丸を…守るって決めたのに…ッ)
このままじゃすべて壊れてしまう。
(どうしよう…どうしよう…ッ)
すると三日月が A!!と声を上げた。
『ど、どうしたの…』
「ここに隙間がある」
三日月が指差した場所を見ると、そこには爆破された影響なのか、腕くらいの隙間があった。
そして三日月は何を思ったのか、近くにあった木刀でその隙間めがけて振り下ろした。
バキッという派手な音と共にできたのは子供が一人通れるくらいの小さな穴。
『…え、すご…』
思わず感嘆のため息をつくと、三日月は少し荒く息を繰り返しながら、私の背中を押した。
「ひとまずお前だけでも行け…ッ」
『…は？ み、三日月は…？』
私がそう聞くと、三日月はフルフルと首を横に振った。
「…俺はもう動けん。今ので限界だ。
お前だけでも行け…ッ」
三日月の辛そうな言葉に目を見開く。
…私一人でここを通るの？
三日月を置いて？
『…そんなの、できるわけないでしょ』
地を這うような声でそういえば、三日月が A、と呟くのが分かった。
「お前だけでも生きろ」
『三日月の命を無駄にして？』
「……俺とお前の命なら、お前のほうが大事だ」
“主”だろう、と三日月は言う。
『ちがう!!!』
当たり前というように言った三日月の胸倉をつかんだ。
『命の大切さに差なんてない!!!』
ぼろっと涙が一気に溢れてくる。
なんで私が生きて、三日月が死ななきゃいけないの。
主だから？刀剣男士だから？
私が本当の人間だから？三日月は元は刀だから？
＿＿＿そんなの間違いに決まってる。
ぽたん、と雫が頬を伝って落ちた。
『私は行かない、三日月置いてなんか行かないッ!!』
刹那、
三日月が私を引き寄せ、強引に唇が触れた。
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まゆ - 面白かったです^_^最後、すごく感動しました！涙腺崩壊しました！これからも、お身体に気をつけて頑張って下さい^_^応援してます^_^ (2020年3月3日 1時) (
レス) id: 161c6e3e4c (このIDを非表示/違反報告)
雷音リキト(プロフ) - 一気読みしました...泣いてしまいました...とても楽しかったです！ (2019年5月5日 2時) (レス) id: d126d98bf5 (このIDを非表示/違反報告)
山姥切都夢(むっちゃん)(プロフ) - お疲れさま？最後のお話はいい話だったね？ (2019年4月20日 22時) (レス) id: 7f21632981 (このIDを非表示/違反報告)
みなつき(プロフ) - まなみさん» コメントありがとうございます！そうですね（笑）この年にもなって間違ってしまいました（笑）変えておきますね（笑） (2019年4月1日 19時) (レス) id: e9d1f159c4 (このIDを非表示/違反報告)
みなつき(プロフ) - 黒雪さん» ご心配おかけしました、すみません！！今日更新しますので、お楽しみに！ (2019年4月1日 19時) (レス) id: e9d1f159c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなつき | 作成日時：2019年2月13日 19時
