【刀剣乱舞】時間遡行軍に愛された少女 ＊完結＊

番外編１　花は黒く、闇に染まる ページ44

彼「…Aちゃん！」



『彼方君……？なん、で…わたし…ここに…』



彼「あれー？また忘れちゃったの？ずーっと一緒にいるじゃない僕ら！」



『…そう…だっけ』




ぼーっとしたように答えるAちゃん。




僕はこうして何回でもAちゃんに言い聞かせる






「僕らはずっと一緒にいる」って






僕の神域にいることに一切疑いを持たないように







彼「ひどいなぁ………Aちゃんは僕を忘れていたんだ」





僕がシュン…と凹むふりをすると、Aちゃんは慌てたように言った




『っ！ち、ちがうよ！……あっ！

　そ、そうだ。そうだね、私達昔からずっと一緒にいるよね！』





その答えを聞いて僕は袖で隠した口元をニヤリとあげた





それでもまだ僕は顔をあげない。








『忘れないよ！忘れるわけないじゃん！私は彼方君のこと、だいすきだよ！』








その言葉を聞いた僕はパッと顔を上げ、Aちゃんに抱きついた






彼「うん！僕も大好きーー！」





僕の言葉を聞いたAちゃんは『私も！』というと、僕の背中に手をまわす。







あははははっ



これで……ずーっと一緒だね




Aちゃん。





僕は歓喜に満ち溢れ、ニヤリと笑う口元も隠さずに




そっとAちゃんの首筋に赤い華を。




僕のモノっていう証。









闇に染まった花は




もう、元の輝きは取り戻せない

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