【刀剣乱舞】時間遡行軍に愛された少女 ＊完結＊

＊ ページ37

一「A！！！」




急いで駆け寄ったが




そこにはもうAの原型はなく、折れた刀の破片があっただけで。






拾って抱えてギュッと抱きしめると…


今までのAの記憶が頭のなかに流れた





一「〜〜〜っ！！」





私は何をしたらいいか、もうわからなくて。






わかっていた。




わかっていたはずなのに。





ただどうすることもできないこの現実を受け止めきれずにいた






一「……っ！A、すまない、すまない…っ！！」





ただひたすら謝って、頬に流れる涙も拭わずに。







ただそこで泣き続けた。









薬「……いち兄…」






その時。









ガサッと後ろで音がして、私たちはバッと振り向いた









薬「………誰だ」




薬研は本体に手をかけ、目の前にいる相手を見据える






私もサッと本体を抜き、Aの破片を抱えたまま、相手を睨みつけた








するとガサガサッとまた音がして、木の後ろから相手が出てきた。






そして殺気立つ私たちに向かってこういった







「その本体を一回おろしてくれない？別に戦おうってわけじゃないんだから。


　あと、さ…









　君たち、俺達の仲間にならない？」






それが今の主殿との出会いだった

愛しい君に→←＊

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