【刀剣乱舞】時間遡行軍に愛された少女 ＊完結＊

＊ ページ35

俺っちはそう言うと、転送装置で時間と場所を設定する



一「……本当にいいのかい？」


薬「あぁ。Aがああなってしまったのも、責任は俺にもあるからな」


一「それは…私も同じだろう」


薬「何より、大事な妹だ。あんなところに一人にしておくわけにはいかない」


一「……あぁ、そうだな」




俺っちの言葉にいち兄は深く頷いた





薬「……じゃあ、行くぞ」


一「あぁ」





パァァァァァァ…と光が溢れ、俺達は厚樫山へと飛んだ









しばらくすると、辺りが紅葉で色づく、きれいな場所にいた






薬「………ここ、が…厚樫山…か」





…戦場には見えんな…





するといち兄が俺っちに声をかけた




一「薬研はまだ来たことなかったな。そうだ、ここが厚樫山だ。


　 戦場は……見ろ、あそこだ」




いち兄が指さした場所に目を移すと…





薬「…っ！本当だ…」




カキンカキンッと入り乱れる白刃戦。






たしか……源義経がここで負けて…自害したんだっけか




そうだ、それで今剣が元気がなかったのか。





そこまで考えて俺はハッと我にかえる





薬「いち兄！Aを探さないと…！」



一「あぁ……とりあえず、道に沿って歩こうか」

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