【刀剣乱舞】時間遡行軍に愛された少女 ＊完結＊

＊ ページ17

彼「ねぇ薬研、Aちゃん大丈夫かなぁ…仮にも女の子でしょ？こんな危険な場所…」




心配そうにAをみて薬研にこそっという彼方に、薬研はニッと笑った






薬「そいつはいらん心配だな。俺っちは一緒に出陣したことが一回しかないが、



　 Aなら大丈夫だ。まぁ……お前と同じだな」




彼「ん？ちょっと、それどういう意味？」




薬「戦になると性格が変わるってやつだ」




彼「えー？僕、変わらないと思うよ」




薬、遊「いやいやいやいやいや」





何を言うんだという顔をして思いっきり否定した二人に



彼方は意味が分からないと顔をしかめた








遊「…！！来るぞ！！遠戦だ！」





ヒュンヒュンッと飛んでくる弓矢や銃、そして投石。







皆はそれぞれ回避した。






でも




『…っい』





Aだけは当てられてしまった






薬「A！！？…くっ！！」




薬研が駆けつけようとするが、敵の一振りが薬研に振り落とされた






な「…っ」




なずなもAを気にして、こちらに向かおうとしているが敵で囲まれて動けない






遊「A、大丈夫か…っ……………え」





遊佐が急いで駆けつけると、Aは痛くて泣いている…というよりは、






瞳がキラキラ輝いていた







そしてニヤリと笑うと高く飛び、一気に敵の大将のところまで行った






『あははははっいい太刀筋だったよ？お返しだよっっと！！』





そして思いっきり敵を切りつけると、くるっと回り他の敵のところへ走っていった






口元は笑ったままで。







遊「……………」絶句




遊佐は同意を求めようと、兄である彼方にちらっと視線を送るが、






彼「オラァ！！あれ？なんでかかって来ないのー？


　ほらほらまだまだいけるよねー？僕をここまでにしたんだからねぇ！」





楽しそうにズシャッと容赦なく敵を切りつけていく。





似た者同士…と頭を抱え込む遊佐。






敵を片付け終わったらしい薬研はそれをみて、遊佐の肩にポンッと手を置いて






同情の笑みを浮かべた








薬「な？心配いらないって言ったろ」遠い目





遊「あぁ…」

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