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…誰かの声が聞こえる




「……A、A」


『………ん…?』



ゆっくり目を開けると、ショタの顔がふたつ。


驚いて、バッと起き上がると、



「…A、だいじょうぶですか」

「…大丈夫…?」


今剣と小夜くんが目に入った。


まんまるな大きな瞳が心配そうに揺らめいてる。


窓から太陽の光が差し込んで、私は眩しさに目を潜めた。



状況を確認しようと、あたりを見渡すと、


私は昨日座り込んだところにいて、肩には毛布がかけられていた。


どうやら昨日そのまま寝ちゃったらしい。



『……この毛布は…二人がかけてくれたの?』


私がそう聞くと、二人は ううん、と首を横に振った。



「…朝餉ができたから呼びに行こうと…したら、
襖の前でそのまま寝ていたから…」


小夜くんの言葉に今剣が はい、と一緒にうなづく。


そっか、と私は心配かけないように、ぎこちなく微笑んだ。




でも、それはそうとして。

…誰が毛布を…?

襖は鍵がかけられないから、誰でも入ってくることはできるけど…



ていうか朝餉ができたって言ってたけど…

そうすると堀川さんに会うってことでしょ?

…会いたくない。




うーん…と眉を顰めて考え込んでいると、

A、と声をかけられた。


顔を上げると、ガシッと�茲を今剣に両手で捕まえられた。

驚いて、まじまじと今剣を見つめると

今剣は、じ…と私の瞳を食い入るように同じように見つめる。



「…なにか、なやんでませんか?」

『……え』


すると、それに加わるように小夜くんもうなづく。


言葉は発してないけど、

小夜くんも今剣と同じくらいの気迫が伝わってくる。


私はその気迫におされながらも、

ごくん、と唾を飲み込むと、ヘラッと笑う。


『……なにもないよ、心配ありがとう』


「…ほんとうですか?」


今剣のいつものトーンより少し低い声でそう聞かれ、

私は 本当だよ、とヘラりと笑った。




すると



ちゅっと額に柔らかい感触があった。

*→←*



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みなつき(プロフ) - こえださん» コメントありがとうございます!!いや本当にインフルに中指をたてたいですね← 更新頑張ります♪これからもよろしくお願いします! (2019年1月25日 16時) (レス) id: 5c389d18e6 (このIDを非表示/違反報告)
こえだ(プロフ) - お大事になさってください汗 更新楽しみにしてます!! (2019年1月21日 22時) (レス) id: ccb900992f (このIDを非表示/違反報告)
iceblast5(プロフ) - みなつきさん» 病み上がりなので無理はしないでくださいませ♪楽しみに待ってます! (2019年1月19日 18時) (レス) id: 69d49e1d20 (このIDを非表示/違反報告)
みなつき(プロフ) - iceblast5さん» コメントありがとうございます!そしてご心配おかけして申し訳ないです…!すみません!!去年もインフルにかかったのに今年もかよ、と思いました(笑)本気でインフル死◯と思ってしまった今日この頃…と、すみません!笑 無事復活できたので、更新頑張ります! (2019年1月19日 17時) (レス) id: 9211f1cab6 (このIDを非表示/違反報告)
iceblast5(プロフ) - お身体ご自愛くださいませ(>_<) (2019年1月19日 10時) (レス) id: 69d49e1d20 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みなつき | 作成日時:2018年10月13日 16時

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