弐/第九話 五感のある世界とは。 ページ10
私の疑問に答えるようにそらるさんが話していった。
「一つは視覚。目で見るという感覚。この器官が働いてないと人は見るということができない。この世界ではその器官は働いている。」
じゃないとこの世界は真っ暗な闇しかないよね。
目が見えない人って本当にすごいと思う。そんな暗闇を怖く思わないのかな?
もう慣れちゃった?
でもそんな慣れって怖いよね。
それは慣れたらいけないことなきがする。
「二つ目。聴覚。聞くということだね。それもこの世界ではできるんだ。俺の事の話ちゃんと聞こえるでしょ?」
そらるさんの質問にうなずく。
聞こえなかったら本当に何もない。何も聞こえない。
そんな世界は私は耐えられないだろうな。
「三つめは味覚。これは何か食べ物を食べたときに働く感覚だね。甘いとか辛いとか。その感覚はこの世界では必要ない。食べ物を食べる必要がないから。」
そうなんだ。
でも確かにお腹空かないな。でも味覚がないってことは”おいしい”って思えないんだよね。
ただの塊。砂を食べてる感覚なのかも。分かんないけど。
「四つ目は嗅覚。においを嗅ぐとかそういうのだね。これも機能しない。なぜならこの世界にはにおいというのがないから。もしもこの世界が花畑だったとしてもにおいはないから少し残念だろうね。」
そうなんだ。あんまり気にしてなかった。
まずこの世界雪しかないし。でも神社からかおる独特のにおいがなかったな。
今思えば。
「最後は触覚。触った感覚。感じる温度。それらをまとめたのがこの”触覚”。その中の触って感じる温度だけがこの世界ではない。」
だから雪の感覚も疲れた感じも感じないのか。
それはある意味怖いことだと思った。
感覚がない世界…か。
「心配はしなくてもこの世界では怪我しても血は出ないし、大けがにもならないし、なにより重さがないから。潰れちゃうっていうこともない。勿論”死ぬ”こともね?ww」
少し笑いながら言った。
「ま、言ってしまえばここは死ぬ一歩手前の世界。半分死んでるようなものだからね。だから心配はしなくてもいいよ。」
そんなことは心配しないけど。
でもなんとなくだけどこの世界のことは分かった気がする。
今までのまふとそらるさんの説明で。
「ならそろそろまふも帰ってる頃だろうし神社帰ってみたら?俺も一緒に行く。」
そう言われたから返事をしてそらるさんについていった。
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華奈(プロフ) - みぃさん» 遅くなりすみません、読んでくださってありがとうございます、感動していただけて嬉しいです! (2019年9月28日 14時) (レス) id: e9673d1453 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - これを見た時、心が動かされました!!私も色々あってとても辛い時に見まして、勝手に涙が溢れて来ました。この物語を作って下さってありがとうございました(^^) (2019年8月25日 11時) (レス) id: 1278da2542 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 訳)I was saved in your smil 私はあなたの笑顔に救われました Happy Birthday Mr' mahumahu 誕生日おめでとう まふまふ! I'm really happy that you here ここに居ることを本当に嬉しく思います 勝手に訳してすみません (2019年8月25日 11時) (レス) id: 1278da2542 (このIDを非表示/違反報告)
華奈(プロフ) - 心愛さん» それは良かったです!ありがとうございます! (2018年11月30日 23時) (レス) id: c9d3152c02 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とてもよっかたです! (2018年11月30日 23時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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