陸/第二十三話 生きている意味が分からなくなる世界 ページ25
一人でも私に”生きてほしい。”
そう言ってくれる人がいるのなら私はそれだけで生きていける。
”君が生きているだけでいいんだ。”
そんな言葉をかけてくれる人が一人でもいるのなら、私は生きていける。
そんな風に思えたのはほかでもないまふのおかげ。
まふはこの世界にしかいない存在だけれど、もしも私がもとにいた世界に戻ったとしてもまふのことを思い出すたびに私は生きよう。そう思えるんじゃないかな。
言葉を盛りすぎ?
そんなことあるわけない?
そうだね。本当にそう思うよ。
でも、私にはそんな言葉をかけてくれる人なんてどこにもいなかった。
いや、そんな言葉をかけてくれる人がいたどころか
「なんで生きてるの?」
「お前なんて生まれてこなければよかったのに。」
「早く死ねよ。」
「お前に生きる価値なんてどこにもない。」
「ここにいないでくれる?空気が汚れる。」
「うざい。死ねよ。」
「きも。お前なんか生きてる意味ないんじゃない?」
「お前がいたところで何も変わらないもんねwさっさと死んでくれば?」
「ほら。私たちが手伝ってあげるからさぁ。ほら腕出せよ。切り刻んであげるw」
「お前が生きたところで周りの人に迷惑かかるだけだわ。さっさと死ねば?」
そんな言葉をかけられる日々だった。
そんなので私が生きる意味なんてどこにあるのかわからなかったよ。
生きてても辛いことしかない。
あんな私にも手を差し伸べてくれる人がたくさんいたよ。
でもね、結局は裏切られた。
私を利用するやつしかいなかった。笑顔を振りまいて私に近づいて、「助けてあげる」そんな言葉を言っておきながら私のことを見放した。
そうやって虐める奴に私を売った。
家に帰っても私には居場所なんてなかった。家族と口を利くことだってない。
話なんてしない。ただただ暴力を振るわれるだけ。
「お前なんて生まれなければよかった。」
そんなことをいう親。
だから私は親のつけたこのAっていう名前が嫌い。憎い。
こんなのがあるから私はつらい思いをするんだ。こんなの捨ててしまいたい。
だからまふに最初に出会ったあの時、名乗りたくなかった。
学校にも行く。でも、毎日毎日虐められる。
先生はそのことを知っている。でも、いじめがなくなることは一生ない。
何故なら先生だって怖いから。
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華奈(プロフ) - みぃさん» 遅くなりすみません、読んでくださってありがとうございます、感動していただけて嬉しいです! (2019年9月28日 14時) (レス) id: e9673d1453 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - これを見た時、心が動かされました!!私も色々あってとても辛い時に見まして、勝手に涙が溢れて来ました。この物語を作って下さってありがとうございました(^^) (2019年8月25日 11時) (レス) id: 1278da2542 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 訳)I was saved in your smil 私はあなたの笑顔に救われました Happy Birthday Mr' mahumahu 誕生日おめでとう まふまふ! I'm really happy that you here ここに居ることを本当に嬉しく思います 勝手に訳してすみません (2019年8月25日 11時) (レス) id: 1278da2542 (このIDを非表示/違反報告)
華奈(プロフ) - 心愛さん» それは良かったです!ありがとうございます! (2018年11月30日 23時) (レス) id: c9d3152c02 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とてもよっかたです! (2018年11月30日 23時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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