陸 ／第二十一話 本殿の奥にある世界 ページ23
扉を開くと大きな大きな部屋で、真ん中に小さな鳥居があった。
その鳥居の周りには畳が敷いてあり、それ以外のところは石造りの床、壁。
そして、紫の髪の人が鳥居の前に座っていた。私の背を向けている感じで。
私が扉を開いたのに気づいたのかこちらを振り向いた。
「ああ。この前の。そこ座ってな。」
紫の髪の人は何もない場所を指さしてそう言った。でも一瞬で椅子二つと机がでてきた。
なんだか魔法使いみたい。
勧められた椅子に座ると、紫の髪の人ももう一つの椅子に座り、尋ねてきた。
「ここに来たってことはなんかあったん？」
そう聞かれると少し困った。
何から先に聞けばいいんだろうか。
まず、気になったことを一つずつ聞いていくことにした。
『優しさに触れるって本当にいけないことなんですか？まふに「それは違うよ」って言われて考えが少し変わったんです。優しさに触れて「幸せ」になれる人もいるんだって思ったんです。』
紫の髪の人は少し考えると話し始めた。
「別にいけないことじゃない。ただ、Aが辛い思いをするぐらいなら触れんようにした方がええで？っていうことやったんや。勿論それがいいならそういう風に考えることもできる。優しさに触れる事なんてそんなにたくさんあるもんやないから大切にしいな。」
視野が広がったのか。そんな考え方でもいいのか。前とは真逆のことを言う紫の髪の人に少し訝しく思ったけれど、何故か紫の髪の人が話すことは妙に説得力がある気がした。
話を聞いててふと思った。
『私の名前。知ってたんですね。』
私は名前はこの人に話してない。なんで知っているんだろう。
「俺も心が読めるからな。Aはこの前会った時とは真逆のことを言う俺のことを怪しみ始めている。でも、妙に説得力のある俺に戸惑いも覚えている。この人は果たして善人か悪人か。違う？」
合っていた。
「ほかに聞きたいことある？」
考えること知ってるくせに。
そんなことを思いながらも口を開いた。
『この前本当に辛くなったら楽にさせてあげるって言いましたよね？』
一応返事を求める。
「うん。言うたね。」
その言葉を聞き、続きをそのまま話した。
『どうやって楽にしようと思ったんですか？そんな方法どこに？』
この前懐いた疑問をそのままぶつけてみた。
もしも私が考えている方法を答えたとしたら………
この人は悪人。
・
陸／第二十二話 変われない世界→←伍／第二十話 大きな扉がある世界
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華奈(プロフ) - みぃさん» 遅くなりすみません、読んでくださってありがとうございます、感動していただけて嬉しいです！ (2019年9月28日 14時) (
レス) id: e9673d1453 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - これを見た時、心が動かされました！！私も色々あってとても辛い時に見まして、勝手に涙が溢れて来ました。この物語を作って下さってありがとうございました(^^) (2019年8月25日 11時) (レス) id: 1278da2542 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 訳)I was saved in your smil 私はあなたの笑顔に救われました Happy Birthday Mr' mahumahu 誕生日おめでとう まふまふ! I'm really happy that you here ここに居ることを本当に嬉しく思います 勝手に訳してすみません (2019年8月25日 11時) (レス) id: 1278da2542 (このIDを非表示/違反報告)
華奈(プロフ) - 心愛さん» それは良かったです！ありがとうございます！ (2018年11月30日 23時) (レス) id: c9d3152c02 (このIDを非表示/違反報告)
心愛 - とてもよっかたです！ (2018年11月30日 23時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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